実はこの悩み、モノを減らすだけで解決できるかもしれません。
わたし自身、モノを減らすことで「残業ばかりの毎日」から「必ず定時で帰る習慣」へと変わりました。
この記事で紹介する「手放す練習」を読むことで、モノを減らすメリットや魅力が分かります。
そして、自分の人生にゆとりがもてるようになることでしょう。
『手放す練習』の基本情報
作品情報
タイトル:手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択
著者:ミニマリストしぶ
出版社:KADOKAWA
発売日:2022年3月10日
ジャンル:自己啓発、実用書、ミニマリズム、断捨離・片付け、ライフスタイル
著者情報
ミニマリストしぶさんは、1995年生まれ、福岡県出身です。
2017年に「ミニマリストしぶのブログ」を開設後1年で月間100万PVを超える超人気ブログになりました。
また、「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」はAmazonベストセラー1位を記録しています。
「Minimal Arts 株式会社 」代表取締役に就任し、その芸術的なミニマリズムを武器に、アパレルブランド「less is _ jp」を監修しています。
あらすじと要約

あらすじ
本書は、モノを減らすことで人生に「余白」をデザインする画期的な方法を提案します。不要なモノを手放し、生活コストを最小限に抑えることで、労働や家事に縛られない自由な時間とエネルギーを生み出せるのです。
この「余白」は、あなたの人生を豊かにする「幸せの土台」。無理なく、豊かに生きたいと願うすべての人に向けた、新しいミニマリズムの教科書です。
ミニマリストの本当の意味を知る
「大事なことを強調するために、あえて少なくする人」
手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 | ミニマリストしぶ
ミニマリストと聞いたら、単に部屋の物が少ない人と思いますよね。
では手あたり次第モノを捨てればいいのでしょうか?
それは少し違います。
自分にとって何が大切かを考える。
残すものを決めたら、それ以外の物を減らしていく。
そうすることで、お気に入りのモノだけが残る。
その少数精鋭のモノたちが、余白ある空間にあることで大切が際立ちます。
美術館もあえて作品が少ないですよね。
そうすることで、作品一つ一つが輝くからなんです。
ミニマリストも芸術なんです。
ミニマリストの需要が高まった理由
「増やす」よりも「減らす」ほうが結果が出やすい
手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 | ミニマリストしぶ
モノを減らした人は、何かしらのメリットを享受している。
心身ともに元気になった、自分の時間が増えた、仕事が捗るなどメリットは多岐にわたる。
こんなにもメリットがあるが、行った行動はただ1つ。
モノを減らしただけ。
これは練習をすれば誰でも出来てしまう。
だが、欲しいものをたくさん買うためにお金を稼ぐという手段を取るのであれば、簡単にはいかない。
この手軽さこそがミニマリストが人気になった理由といえます。
人生に余白を作ることで思考力が上がる
人は余裕がないと視野が狭くなる。
お金の心配をしている人は、
- IQが10ポイント低下する
- 徹夜の80%相当まで知能が下がる
- コルチゾールが高い
お金持ちはモノが少なく、貧乏人はモノが多い傾向にあるという。
だからこそ、1番に「生活の不安」を手放す必要がある。
余裕がない時こそ、いらぬモノを捨てよう。
余白があるからこそ幸せになる。
江戸時代はトップクラスに幸福度が高い
江戸時代は人類史でもっとも幸福が高い時代と言われています。
江戸時代は小さな家で過ごすことが一般的でした。
その為、お風呂を入りに銭湯にいったりと、街を頼るスタイルをとっていたんです。
家で生活を完結できないからこそよく歩きました。
1日に3万歩歩いたことも幸福度が高まった理由といえるでしょう。
それに、外に出ないと生活できないので、引きこもるなど不健康なことはなかったんです。
モノを減らすメリット
モノを減らす1番のメリットは、少ないお金で生活できること。
「増やすは無限、減らすは有限」である。
手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 | ミニマリストしぶ
お金持ちほど格安SIMを利用するなど、無駄な支出に敏感だそうです。
副業などでお金をお稼ぐのもいいですが、減らせる量に限界がある節約は早めに手をつけて終わらせた方が良いとのことでした。
少ないお金で生活できるようになったら、その余力で副業をすればいいんです。
モノの手放し方と増やし方
モノの残し方は生まれ持った性格で変わってきます。
人を外向型と内向型に分けると75対25で、外向型が多いという結果がでています。
内向型は感受性が高く、集団で疲れやすく一人が落ち着くそうです。
そんな敏感さんほどモノを減らした方が楽になるようです。
また、内向型の筆者は、周囲の音が聞こえないようにノイズキャンセリングイヤホンを残したり、体力を温存できるようにルンバを使用しています。
このように、モノを減らす増やすは、その人の性格や才能、強みを知ることでより上手くいきます。
モノの減らし方
モノを捨てられない人は、分散的にモノを片付け後回しにしている人が多いと思います。
ですので、まとまった休みで一気に済ませた方が成功率が上がります。
この記事で紹介していないメソッドも本書にはふんだんに載っています。
本書を読んだ正直な感想と体験談

筆者の考えがとがっている
この本だって。「ですます調」の丁寧語ではなく、「である調」の断定後を使っているが、断定すると「コイツ上から目線で偉そう」なんて思われる。「お客様は神様」なんて考えもあるから、丁寧にやわらかく書く方が万人ウケして、多くの方に読んでもらえる可能性もあっただろう。けれど、本なんて著者の思想100%の文章が載るのだから、正解もくそもない。なにより「です」よりも「だ」で締めるほうが、文字数も少なく、コンパクトな文体になるので都合がいいだけだ。
手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択 | ミニマリストしぶ
この文を読むだけで、著者は芯が強く自分を持っている人と感じませんか?
文章までミニマム思考です。
また、本書の随所に筆者の考えが色濃くでており、筆者が思うミニマリストについて知ることができます。
筆者が言うように万人受けする内容ではないと思いますが、ミニマリストに興味がある方にはオススメできます。
お陰で、モノを手放す系の、他の本にはない味が出ています。
モノを減らして生活コストを減らすという考えが好印象
生活を豊かにするために副業をしたり、老後も働き続けるというのがここ最近の流れではないでしょうか。
老後2,000万円問題もあります。
必死に働いても現実、お金を貯めるのってきついですよね。
なので、モノを減らすことで、生活に必要なコストをミニマムにするという考えが支持できます。
生活に必要なコストが下がれば、働く時間や労力が少なくて済みます。
その空いた余白で副業を楽しんでさらに収入を増やせるかもしれない。
この無理をしないスタイル&生活を楽しむスタイルが魅力的だなと感じました。
ミニマリストはモノを減らすことが全てではない
ミニマリストの目的は、自分にとって大事なものを強調すること。
ただ増やさない、買わないことに固執するのは本末転倒。
自分の生活を豊かにするものを見極めて、有効活用するからこそ楽しい。
自分にとって、大切なモノを知ることで、本当の自分に出会える。
この本当の自分に出会えるというのが、本書を読んで一番の学びになりました。
余裕がないときほど不用品を捨てようと思った
お金持ちはモノが少なく、貧乏人はモノが多い。
お金に不安を感じると判断力が鈍くなる。
判断力が鈍るとモノを余計買ったりと悪循環になる。
だからこそ、余裕がないときほどモノを減らす、部屋を片付けることが大切と分かりました。
悩んだときはふさぎ込んでいるだけではなく、行動しようと思います。
【実体験】本書を読んでから、私の部屋と人生に起きた変化
本書、ミニマリストしぶさんの『手放す練習』を読んだ結果、長年愛用していたプリンターを手放すことができました。
『手放す練習』の力も大きかったですが、『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という書籍も背中を押してくれました。こちらの本に興味がある方は、【『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の書評記事】も合わせてご覧ください。
本書で背中を押してくれた言葉はこちらです。
所有コストが大きいものから減らす
愛用と述べましたが、使う頻度は年に1~2度…。ほこりをかぶったこのプリンターは果たして愛用品と呼んでいいのでしょうか?
それに使う頻度が低いと、インクの出が悪くなって使い勝手が悪いですし、インク代って結構高いんですよね。つまり物理的にも、経済的にも所有コストが大きい!
ひょっとしてこのプリンターいらないのでは?という考えから、「邪魔だな」⇒「あーこういうモノもあったな」と、プリンターに対して無関心になっていました。
マザー・テレサの有名な言葉に「愛の反対は無関心」とあります。
絶対に『愛用品』とは呼べないですよね。
売ろうと考えた瞬間、他にも売れるのあるかなと考えが巡り、次第に疲れてきました。
ここでも本書のこのメソッドに救われました。
売る譲るを考えず捨てる
ようやく決心がつき、毎月の粗大ごみの日に捨てることができました。
私のプリンターの手放しに成功した瞬間です。
その後は、部屋の床面積が広がり、プリンターの手入れから解放されたことで、物理的にも精神的にも心が軽くなりました。
プリンターはお店で手入れしてくれています。この事実が、自分だけで頑張らなくても良いんだという気持ちになり、モノや人に感謝の気持ちが芽生えました。
それにコンビニでプリントしてみたら、線や汚れは一切入らず実に美しい。
本書のお陰で、モノの手放しに成功し、物質的な負担だけでなく、心の中にあったモヤモヤもすっきりと晴れました。
良い口コミ・評判

実際にモノを手放せた
良い口コミでは、「実際にモノが捨てられるようになった」という評判が多かったです。
メリットやデメリットを知れたことで、読者の意欲が高まったことが理由だと思います。
いくらやり方を分かっても、読んだ人の心が動かされないと効果がありません。
本書は人を動かす力、人を変える力があることが分かりました。
生活の質とパフォーマンスが向上した
実際にモノを減らせた人から、生活の質が上がった・パフォーマンスが向上したという評判があります。
自分のお気に入りだけで過ごす生活は、想像しただけで質が高いです。
本書に書いてありましたが、
24種類もあるジャム屋と6種類しかないジャム屋では、6種類のジャム屋の方が売り上げが良かったらしいです。
人は選択数が多いと結局選べず、満足度は下がるそうです。
服で言えばお気に入りの服だけ残していればきっと満足度は高いですよね。
その日々の満足度や選ぶストレスが減ることで、仕事等のパフォーマンスも向上しそうですよね。
また、視界に入る情報量が減ることでも、集中力が向上すると知られています。
モノを減らすことは生活の質やパフォーマンスの向上に繋がることが、他の人の意見でも知れたので、より効果が高いことが分かりました。
悪い口コミ・評判

文章表現が丁寧ではない
私もそう感じる部分がなかったと言ったら噓になります。
筆者もそう思われることを覚悟して書いているので、いいのではないでしょうか。
例えばお金持ちと貧乏人という表現が出てきます。
よく読むと筆者も過去に経済的に大変な思いをしてきた経験があるので、上から目線や馬鹿にしているとまでは思いませんでした。
どちらかと言ったら、筆者のような大変な目にあって欲しくないという温かさすら感じられます。
表現は好き嫌いが分かれると思いますが、筆者の温かさが感じられます。
筆者の考え方が多く、減らし方が具体的ではない
確かによく聞くような、
- ときめかないモノは捨てる
- 1年使ってないモノは捨てるetc.
のような事ははっきりと書いていないように感じます。
どちらかと言ったら、著者の意見が多いように感じるかもしれません。
いえ、筆者の意見が色濃くでています。
しかしそのお陰で、モノを減らすメリットや魅力を深く知ることができたと私は思っています。
良い評判でも述べましたが、いくらやり方を知っていても心が動かされないと行動できません。
本書はモノを減らすを意欲を高め、行動に移させる力があると思っています。
その為、ミニマリストを知る本としても、モノを減らす本としても良書と言えるのではないでしょうか。
まとめ:【要約・書評】ミニマリストしぶ『手放す練習』
この記事では、ミニマリストしぶさん著の「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」について、要約と感想、評判をご紹介してきました。
本書を読むことで、ミニマリストという考え方、モノを減らすメリットを知ることができます。
モノを減らせないで困っている方にはオススメできます。
ぜひ、空間や気持ちに余白を作って、あなたの可能性を広げていきませんか?
本書はAudibleでもお読みいただけます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。