秋の訪れとともに、涼しい風が吹き始め、夜が少しずつ長くなってきました。夏の賑やかさが落ち着き、静かに過ごす時間が増えるこの季節は、読書に没頭するのに最適です。
この記事では、そんな秋の夜長にぴったりのミステリー小説を厳選して10冊ご紹介します。
Kindle UnlimitedやAudibleの読み放題対象作品も多数含んでいるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
掲載情報は執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
なぜ秋の夜長にミステリー小説がおすすめなのか?
ミステリー小説は、読書好きにとって最高の体験を与えてくれます。 その最大の理由は、時間を忘れるほどの「没入感」と、予測不能な展開にゾクゾクする「知的な興奮」です。
- 集中できるから没入感がすごい
静かな秋の夜は、物語に集中するのに最適な環境です。張り巡らされた伏線や謎をじっくり考えることで、日常を忘れて物語の世界に深く入り込むことができます。 - ゾクゾクする緊張感が味わえる
ミステリーは、ページをめくる手が止まらなくなる独特の緊張感が魅力です。涼しい秋の夜だからこそ、全身で感じるようなスリルを味わうことができます。
厳選!秋の夜長に読むべきおすすめのミステリー小説10選

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
あらすじ
故郷で父を殺害された真世は、疎遠だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を信用せず、独自の捜査を開始。コロナ禍の閉鎖感が漂う町で、マジックのような華麗なトリックが散りばめられた事件の真相に迫る長編ミステリー。
おすすめポイント
- 元マジシャンという、ミステリー小説には珍しい探偵役が新鮮。
- 映画化も決まっており、福山雅治さんを想像しながら読める。
- コロナ禍という現代社会の閉塞感をリアルに描いている。
おすすめな人
- 東野圭吾作品を読み慣れていて、安定した面白さを求める人。
- 華麗なトリックや、マジックのような謎解きを体験したい人。
- 単なる謎解きだけでなく、家族の人間模様も楽しみたい人。

やはり、探偵役が元マジシャンという設定が最大の魅力ではないでしょうか。
方舟
あらすじ
集中豪雨により地下建築に閉じ込められた10人の男女。やがて空間は水没し始め、タイムリミットまで残り1週間。しかし、極限状況の中、殺人事件が発生する。脱出のためには、ただ一人を生贄にしなければならない。犯人を生贄にしようと考える生存者たち。果たして、誰が犯人なのか?
おすすめポイント
- タイムリミットが迫る閉鎖空間でのスリリングな展開が魅力。
- 二転三転する犯人捜しと、絶望的な状況が読者を惹きつける。
- 衝撃的な真実が待つラストは、ミステリー好きなら必読。
おすすめな人
- クローズド・サークル(閉鎖空間)系のミステリーが好きな人。
- 緻密な伏線と、予想外の結末で驚きたい人。
- 一気読みできる、スピード感のある作品を求めている人。

大げさではなく、読後の衝撃は一生ものですよ!
ネタバレなしの書評もご覧ください。
【ネタバレなしの書評】夕木春央『方舟』「えっ」という驚きと鈍器に殴られたような衝撃でした
そして誰もいなくなった
あらすじ
孤島に集められた、互いに見ず知らずの10人。招待主は現れず、代わりに全員の過去の罪を告発する声が響き渡る。不気味な童謡の歌詞の通りに一人、また一人と命を落としていく中、疑心暗鬼に陥る人々。果たして犯人は誰なのか?そして、本当に生き残る者はいないのか?
おすすめポイント
- 孤島という閉鎖空間で繰り広げられる、究極のクローズド・サークル。
- 不気味な童謡に見立てて殺人が進むという、独創的な設定。
- 読者の予測を遥かに超える、ミステリー史に残る衝撃的な結末。
おすすめな人
- 古典ミステリーを読んでみたい人。
- 犯人当てに挑戦し、読後感を誰かと語り合いたい人。
- 心理戦や緊迫感のある物語が好きな人。
傲慢と善良
あらすじ
婚約者が突然姿を消したことで、主人公・架は彼女の過去と向き合う旅に出る。他人には見せない「善良さ」と「傲慢さ」に気づいた時、彼は本当の愛の意味を知る。愛する人の過去、そして自分の心と向き合うことを描いた、切なくも温かい恋愛ミステリー。
おすすめポイント
- 恋愛ミステリーという、ミステリーが苦手な人でも楽しめる新しいジャンル。
- 単なる恋愛小説ではない、予想を裏切る展開と深い人間心理の描写。
- 読み終わった後、自分自身の過去や生き方を振り返りたくなる。
おすすめな人
- 恋愛小説やヒューマンドラマが好きな人。
- 読書を通じて、人生や愛について深く考えたい人。
- 辻村深月さんの作品に触れてみたい人。
むかしむかしあるところに、死体がありました。
あらすじ
おなじみの日本昔ばなし「浦島太郎」や「鶴の恩返し」が、密室殺人やアリバイトリック、ダイイングメッセージが散りばめられた本格ミステリーに大変身。誰もが知る物語の意外な一面に、何度も「え、そうだったの!?」と驚かされる、ユーモアと本格的な謎解きが融合した異色作です。
おすすめポイント
- 日本昔ばなしという、なじみのある物語が舞台で読みやすい。
- ユーモアあふれる文章と、緻密なミステリーのギャップが面白い。
- 短編5作品なので、サクサクと読み進められる。
おすすめな人
- ミステリー初心者でも楽しめる、変わり種を求めている人。
- ユーモアのある作品で、クスッと笑いたい人。
- 想像力豊かで、意外な設定を楽しめる人。
葉桜の季節に君を想うということ
あらすじ
探偵事務所を辞め、「何でも屋」として気ままに過ごす主人公・成瀬将虎。ある日、彼は後輩の依頼で、怪しい健康食品を売る団体の調査を始める。その直後、ホームから飛び降りようとする女性を助けたことで、彼の運命は思わぬ方向へと転がっていく。軽快な探偵活劇の裏で、物語の歯車が静かに狂い始める。
おすすめポイント
- ハードボイルドな雰囲気と、ユーモアが混ざり合った独特な文章。
- 緻密に張り巡らされた伏線が、ラストで一気に回収される爽快感。
- ミステリーファンなら一度は体験すべき、伝説のどんでん返し。
おすすめな人
- 探偵小説が好きで、物語の軽快なテンポを楽しみたい人。
- 騙されることを覚悟して、最高の驚きを味わいたい人。
- 衝撃的な読書体験を、誰かと共有したい人。
爆弾
あらすじ
自称「スズキタゴサク」という冴えない男が、突如として取り調べの最中に爆破を予言する。その言葉通りに爆破事件が起きたことから、警察は予言の続きを引き出そうと、彼との頭脳戦を繰り広げる。東京中に仕掛けられた爆弾を前に、正義とは何かを問う、先の読めないタイムリミットサスペンス。
おすすめポイント
- 映画化も決定した話題作:2025年10月31日に実写映画が公開。山田裕貴さん演じる刑事と、佐藤二朗さん演じる謎の男の頭脳戦を、映画と原作で比較しながら楽しめます。
- 謎の予言者と警察の知能戦がスリリングで、ページをめくる手が止まらない。
- 単なる爆弾事件ではない、現代社会の閉塞感や悪意がテーマになっている。
- 衝撃的な真実が待つラストは、ミステリーファンを唸らせる読み応え。
- 続編に『法廷占拠 爆弾2』があります。
おすすめな人
- 文字通りのノンストップサスペンスを求めている人。
- 予想を遥かに超える展開で、度肝を抜かれたい人。
- 読書を通じて、社会的なテーマについて深く考えたい人。

「読む手が止まらない!」を体感できるミステリー小説です。
最後までハラハラドキドキが止まりませんでした。
ぜひ本書の書評もこちらからご覧ください。
【ネタバレなしの書評】呉勝浩『爆弾』:スズキタゴサクに翻弄される快感を味わってみないか
連続殺人鬼カエル男
あらすじ
マンショから吊るされた女性の遺体。その傍らに残された、奇妙な「犯行声明文」。通称「カエル男」による猟奇的な連続殺人が始まり、街は恐怖と混乱に包まれていく。警察の捜査が難航する中、犯行はエスカレートしていくが、その真の目的はどこにあるのか?衝撃的な展開の連続に、最後まで目が離せなくなるサイコサスペンス。
おすすめポイント
- 猟奇的で衝撃的な描写があり、読者の精神に強く訴えかける。
- 犯人の動機や行動が予測不能で、読者の常識を揺さぶる。
- 最後の一行で明かされる、ミステリー史に残る驚愕の真実。
おすすめな人
- グロテスクな描写にも耐性があり、ハードなミステリーを求めている人。
- どんでん返しが何重にも仕掛けられた作品を読みたい人。
- 読後に深い余韻と、考えさせられるテーマを求める人。
8番出口
あらすじ
無限に続く地下通路に閉じ込められた主人公。そこは、ほんのわずかな違和感「異変」を見つけなければ出口にたどり着けない。引き返せば、また同じ道の繰り返し。ゲームの斬新な設定を小説として昇華させ、現代社会に生きる人々の孤独や罪の意識を描き出した、新感覚のミステリー。
おすすめポイント
- 世界中で社会現象になったゲームを原作とした異色のミステリー。
- 二宮和也主演で映画化され、カンヌ国際映画祭でも注目された話題作。
- 単なる謎解きではなく、人生観や死生観を問う深いテーマ性。
おすすめな人
- ゲームの『8番出口』をプレイしたことがあり、物語の深みを味わいたい人。
- 斬新な設定のミステリーを求めている人。
- 閉鎖空間での心理的な恐怖やサスペンスを楽しみたい人。

ゲームでも映画でも話題の『8番出口』
小説なら描写が詳しく表現されているのでより濃く楽しめますよ!
バーニング・ダンサー
あらすじ
元捜査一課の永嶺スバルが異動した先は、能力者が集められた異様な部署だった。そんな中、全身が煮えたぎった死体と、炭化するほど燃やされた死体が発見される。「コトダマ」と呼ばれる不思議な能力を持つメンバーと共に、永嶺は犯人へと迫っていくが、その捜査の先には予想もしない真実が待ち受けていた。
おすすめポイント
- 特殊能力というSF的な要素と、本格的な警察ミステリーの融合が新鮮。
- 癖の強い個性的なキャラクターたちが織りなす、スピード感あふれる展開。
- 2025年版『このミステリーがすごい!』に選出された、今最も旬な作品。
おすすめな人
- SFやファンタジーが好きで、変わり種のミステリーを読んでみたい人。
- 警察組織の闇や、警察官の人間ドラマに興味がある人。
- 話題の受賞作を読んで、ミステリーの最先端を体験したい人。

特殊能力×警察は、まるでドラマ『SPEC』のようで楽しめました!
まとめ:この秋じっくりとミステリー小説を楽しもう
この記事では、秋におすすめのミステリー小説をご紹介しました。
本格ミステリーやミステリーサスペンス、恋愛ミステリーなど様々なミステリーをどうぞお楽しみください。
また、この記事で紹介した作品の一部は、以下のサービスを使うことで読み放題できます。ぜひ、電子書籍やオーディオブックを使って、秋の読書をより豊かにしてみてくださいね。
サービス | 特徴 |
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