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【書評】呉勝浩『法廷占拠 爆弾2』新たな舞台で繰り広げられる心理戦…犯人は何を思う

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【書評】呉勝浩『法廷占拠 爆弾2』新たな舞台で繰り広げられる心理戦…犯人は何を思う

前作の『爆弾』はもう読みましたか?

爆弾の迫りくる恐怖に、現場の緊迫感は圧巻でしたね!

続編である本書『法廷占拠 爆弾2』も予測できない展開をお楽しみいただけます。

この記事で分かること

  • 呉勝浩『法廷占拠 爆弾2』の魅力と感想

2025年に映画化も予定されている本書の魅力に迫っていきます!

基本情報

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作品情報

タイトル:法廷占拠 爆弾2

著者:呉 勝浩

出版社:講談社

発売日:2024年7月31日

ジャンル:ノンストップ・ミステリー、サスペンス、社会派

著者情報

前作『爆弾』が好評を博した呉勝浩さん。

前作の『爆弾』があまりの人気だったため、豪華キャストによって2025年に映画が公開されます。

本当に楽しみですね‼

そして、今作『法廷占拠 爆弾2』に繋がります。

事件の舞台は変わり、今回は法廷が占拠されました。

前作でもあった、あの緊張感に加え社会的なメッセージが強めな印象を受けました。

あらすじ

あらすじ

史上最悪の爆弾摩・スズキタゴサク。

彼が起こした未曽有の連続爆破事件から一年。東京地方裁判所104号法廷では、ついにスズキタゴサクの裁判が始まろうとしていた。

しかし、その静寂は突如として破られます。

傍聴席から立ち上がった青年が、拳銃を手に法廷を占拠したのです。

「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。一人の死刑につき、一人の人質を解放する」

法廷には、裁判官、弁護士、検察官、そして一般市民を含む100人近くが囚われていた。

もちろんあのスズキタゴサクもだ。

生配信される映像を全国民が見守り中、警察は法廷に囚われた100人の市民を救い出すことができるのか?

立てこもった犯人の目的は?

そしてスズキタゴサクはどんな動きをするのか?

立てこもり犯×警察×スズキタゴサクの三つ巴の騙し合いが、今、始まる。

主な登場人物

スズキタゴサク

前作『爆弾』で日本中を震撼させた、最悪の爆弾摩。

本作は、自身の裁判で被告人として法廷に立つ。

もちろん本作でもキーパーソンです。

本当におしゃべりが止まらない。

柴咲奏多

死刑囚の執行を要求する謎の青年。

その目的、過去、その正体が、物語が進むにつれて徐々に明らかになっていく。

倖田沙良

現在は、野方署の刑事で庶務課。

スズキタゴサク事件の証言者として出席していた。

前作に引き続き、重要な役割を担っています。

類家

警視庁特殊犯捜査第五係。

本作にも登場します‼

嬉しい‼

冷静沈着で、状況を的確に判断する力を持っています。

本作では少々乱れています。

高頭柊作

警視庁特殊犯捜査第一係の係長。

犯人と画面を通して交渉する。

類家に心を乱される。

おすすめポイント

おすすめポイント

緊迫感ある法廷での動き

法廷という密室で繰り広げられる籠城劇は見ものです‼

警察、籠城犯、スズキタゴサクの騙し合いは、読者を飽きさせないスリリングな展開です。

予測不能なストーリー展開

二転三転するストーリーは、読者の予想を裏切り、最後まで目が離せません。

籠城犯の目的、スズキタゴサクの行動、そして事件の真相が徐々に明らかになっていく過程は、読者を釘付けにします。

社会派の側面

人間の心理を描き、正義と悪、そして人間の本質を深く考えさせられるテーマを描いています。

社会のルールに追い詰められた者をいかにして救済するのかという命題にも向き合い、社会派ミステリーとしても楽しめます。

個性豊かな登場人物

前作とまた違った登場人物たちが物語を彩ります。

それぞれのキャラクターが持つ背景や思惑が複雑に絡み合い、物語に深みを与えてくれます。

『法廷占拠 爆弾2』を読んだネタバレなしの感想

『法廷占拠 爆弾2』を読んだネタバレなしの感想

『法廷占拠 爆弾2』は、前作と違った面白さがあった。

法廷という密室で繰り広げられる緊迫感あふれる心理戦。

新たな登場人物により、物語が盛り上げられている。

ですが、正直スリリングさでは前作ほどの緊迫感を味わえなかったように感じます。

それは前作の迫りくる爆弾の恐怖や現場の緊迫感が異常に熱を帯びていたからかもしれません。

私的に今回のテーマは社会派だと感じています。

生まれた境遇、生きていく辛さなど社会派なテーマが刺さりました。

「犯人」である柴咲奏多。

どんな事があっても彼のような犯行は犯さないよなと思っていました。

しかし、読み進めていくうち、自分ってかなり恵まれているんだなと気づかされ、何か歯車が少しでもかみ合わなかったら、こんな未来もありえたのかもと思ってしまいました。

初めまで「何がチリップス~だよ笑」ってバカにしてましたが、最後にはどっぷり感情移入していたんです。

涙腺が緩い私は、涙が走っていました。

柴咲に感情移入してしまった私だからこそ、もっと柴咲がこんな犯罪に手を染めてしまった過程を詳しく知りたかったです。

きっと人を思いやれる優しい人物だったに違いありません‼

そこを強調して、社会の問題とぶつけて欲しかった‼

最後の場面では、柴咲の思いが溢れていました。

嬉しいことに、めちゃくちゃ続きが出そうな終わり方でしたので、次回にまた期待したいです。

2025年上映の映画&爆弾3がとても楽しみです。

最後に、倖田のあだ名は地味にツボです。

そして、矢吹の登場に思わず「あーーっ‼」って声が出ました。

前作を読んだ方は、ぜひご期待ください。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ
  1. 前作を読んだ方
  2. スズキタゴサクが気になる方
  3. ロストケアのような社会派を読みたい方

前作を読んだ方

前作「爆弾」を読んだ方にはもちろん続編である本書を読んで欲しいです。

前作にも登場した、個性的なメンバー+新メンバーが登場して面白さに深みが増しました。

そして今回は、法廷という密室が見所です!

警察側からは、あの男も参戦しますよ‼

スズキタゴサクが気になる方

スズキタゴサク。

この男が気になる方も多いのではないでしょうか⁉

安心してください。

本書でも大活躍ですよ‼笑

前作とはまた違った一面も見れるかもしれません。

ロストケアのような社会派を読みたい方

本書を読んだ時に、私は「ロストケア」という小説を思い出しました。

映画では松山ケンイチさんが主演でしたね。

どちらの作品にも犯人の主張に共感してしまうという共通点がありました。

本当に犯人だけが悪いのか?

この社会には全く問題はないと言い切れるのか…。

など、社会派なテーマが好きな方にはぜひ読んで欲しいと思います。

まとめ:【書評】呉勝浩『法廷占拠 爆弾2』

本書に対して、社会派なテーマが刺さった私でありますが、前作『爆弾』と同様に緊張感あるやり取り、読めない展開を楽しめる作品になっています。

ぜひ、緊張感あるサスペンスや考えさせられる社会派な小説が読みたい方は、ご覧ください。

※本書はAudibleでもお読みいただけます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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