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【書評】日野 瑛太郎『フェイク・マッスル』筋トレは裏切らない

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【書評】日野 瑛太郎『フェイク・マッスル』筋トレは裏切らない

偽物の筋肉?

タイトルを直訳するとそうなりますよね。

この小説は一体どんな内容なのでしょうか?筋トレの知識がないと楽しめないのでしょうか?

結論から言うと、筋トレ経験の有無に関わらず楽しめる、少し変わったミステリー小説です!

この記事で分かること

  • 『フェイク・マッスル』のネタバレなしの魅力や感想、評判

この記事を読むことで、本書の見どころやおすすめな人まで分かり、自分に合う小説かが分かります。

『フェイク・マッスル』の基本情報

著:日野瑛太郎
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作品情報

タイトル:フェイク・マッスル

著者:日野 瑛太郎

出版社:講談社

発売日:2024年8月21日

ジャンル:社会派ミステリー、潜入ルポルタージュ、潜入サスペンス、スポーツ小説

著者情報

日野瑛太郎(ひの・えいたろう)さんは、1985年生まれ、茨城県出身の小説家です。

大学は、東京大学大学院工学系研究科修士課程を修了しています。

本作『フェイク・マッスル』で第70回江戸川乱歩賞を受賞してデビューしました。

筋トレ×ミステリーという異色の組み合わせの本作は、東野圭吾さんや辻村深月さん、湊かなえさんなど多くの有名小説家から評価されています。

今後の作品にも期待ですね♪

主な登場人物

主な登場人物

大峰颯太

たった3ヵ月でゴリゴリのマッチョになった人気アイドル。

しかもボディービル大会で上位入賞をしてしまう。

普通ではありえない筋肉の成長速度に、SNSではドーピング疑惑の話題で持ちきりになる。

そんな炎上中にも関わらず、ジムを立ち上げてしまう。

彼はドーピング疑惑に対して真っ向から否定している。

松村健太郎

文芸編集者の希望が通らず『週刊鶏鳴』に配属された新人。

その為か仕事に身が入らず、しょっちゅうミスを繰り返していた。

そんな松村に、大峰のドーピング疑惑の真偽を確かめるべく、ジムへの潜入取材を命じられる。

筋トレ未経験の松村であったが、この潜入取材で覚醒する。

馬場智則

大峰のジムのベテラン会員。

筋トレ初心者の指導に生きがいを感じている一般人。

一歩間違えれば迷惑会員だが、指導力はパーソナルトレーナー顔負けで、松村の恩師となる。

竹中彩佳

大峰颯太の彼女。

忙しい彼に変わって、部屋の掃除やペットへの餌やりなどをして献身的にアイドル業を支える。

ある日彼女は彼の部屋からとんでもないモノを見つけてしまう。

彼女は大峰のアイドル人生を守るために信じられない行動力を見せる‼

あらすじ

あらすじ

その筋肉は本物なのか?それとも偽物(ドーピング)?

人気アイドル大峰颯太は、細身の体型からたったの3ヵ月でゴリゴリのマッチョになり、ボディービル大会で上位入賞を果たす。

それだけならまだしも、大峰は自身がプロデュースしたジムを立ち上げたと言うではないか‼

これにはSNS界隈は大騒ぎとなった。

なぜならドーピングなしであの体型を短期間で作り上げることは不可能だからだ。それに大峰の体型に憧れて入会してくる会員に対して詐欺行為になる。

この大きい山を狙ったのが、後の潜入取材を命じられる松村健太郎が所属する『週刊鶏鳴』だ。

松村は、希望の部署で働けずダラダラと過ごしていたが、潜入取材と筋トレの影響で覚醒する‼

大峰に対し、松村はあの手この手で追い詰める‼

果たして大峰は本当にナチュラルなのだろうか……。

Amazonでの評価

Amazonでの評価

日野 瑛太郎さんの『フェイク・マッスル』は、Amazonのレビュー数125件で、星評価4.2です。

読者の心を掴む高評価レビュー

ここでは、実際に本を読んだ方の感想を一部抜粋してご紹介します。

ミステリにおいてテンポが良い、ということの高い価値

テンポよく一読でスッキリ真相が掴め、なおかつ飽きさせないで
読み進めさせる謎の強があってよかった。

besteffortnet

本作は、物語のテンポが良く、頭にスゥっと入ってきやすい物語です。

筋トレを知らない方でも、関係なく純粋にミステリーとしてお楽しみ頂けます。

ダメ社員突然覚醒系筋トレミステリー

なんといっても仕事でいやいや筋トレを始める主人公が完全にハマってしまい、自分で自分を変えるきっかけを作って継続してゆく、というある意味では青春小説でした。たぶんシリーズ化も念頭に置かれていると思いますので次作も期待します。

nikataro

確かに、松村健太郎は筋トレによって人が変わっていきます。

お酒は筋肉を分解するからと、飲み会は断っていました。

筋トレ中心の生活になり、仕事も情熱的にこなすなど、ある意味大人の青春小説かもしれません。

松村健太郎の変化は爽やかさがあり、明日から自分も頑張ろうと思えるようになります。

おすすめポイント

おすすめポイント

筋トレ経験があっても無くてもきちんと楽しめる内容

『フェイク・マッスル』は確かに、タイトル通り、筋トレが関わるミステリーになっています。

しかし、ご安心ください。本書は読む人を選ばず楽しめます。

筋トレのよくわからない知識が出てきても、筋トレ未経験の松村健太郎が経験者に質問攻めするお陰で読者も納得できます。

それに話のテンポも良いので、筋トレ知識を理解しながら物語をスムーズに楽しめます。

もちろん、筋トレ経験者の方は「うんうん」と頷けて、高みから読むことができます(笑)

筋トレと天職に出会った松村健太郎の変化

希望の配属先で働くことができなかった松村は、何をやっても上手くいきません。

しかし、大峰のジムへの潜入取材で、筋トレに出会い人が変わるんです!

あの仕事に対して消極的だった松村が鬼のような行動力を見せます。

これは筋トレの効果なのだろうか?はたまた潜入取材が松村にとっての転職だったのであろうか…。

彼の変化も『フェイク・マッスル』を楽しむ醍醐味の一つと言っていいでしょう。

大峰颯太は本当にドーピングをしていないのか?

大峰颯太のドーピング疑惑は本作の主題です。

彼は「ドーピングはしていない‼」とはっきりと疑惑を否認しています。

しかしそれは本当なのでしょうか?

作中に登場する、筋トレの専門家もナチュラル(ドーピングなし)では、ありえない成長速度だと断言しています。

いったい何が本当なのでしょうか?

大峰はただの筋トレの天才なのでしょうか?

竹中彩佳の愛情と行動力

竹中彩佳は大峰の彼女として、作中に登場します。

売れる前から大峰の事を支えてきた彼女の愛は特別です。

その愛は大峰の部屋から「あるモノ」を見つけてから爆発します。

あるモノとは?

彼女は何をするのか……。

【ネタバレなし】本書を読んだ感想

【ネタバレなし】本書を読んだ感想

大峰颯太の採尿の回は笑いなしでは読めない‼

大峰のドーピング疑惑の真実を明らかにする方法はたった一つ。

尿検査だ‼

その事に気づいてからの松村健太郎の行動力、大峰の尿への執念が面白過ぎました。

あなたなら人の尿をどうやって盗みますか?

「人の尿を盗む」ことを真剣に悩み、実際に行動に移す。

それだけ聞いたらただの変態ですが、ぜひ読んで頂きたい。

筋トレは裏切らないと再確認できた

「筋トレは裏切らない」

本書はまさにこの一言に尽きます。

筋トレ歴6年で1か月も筋トレをサボった私が本書を読んだら筋トレを再開できました。

筋肉に「おかえり!」と言ってもらえた気がしてうっすら涙が。えっ

予想的中と思いきやまさかの展開に恐怖する

正直言いますと、ミステリー好きの筋トレーニーである私には、途中から真実が分かっちゃいました。

面白かったけど、こんなものかと思っていたらまさかの展開が。

先が読めなかった展開に度肝を抜かれ、読了後はミステリー小説として大満足でしたね。

自分に置き換えたら人間不信になる恐怖体験です。

ぜひ、本書を実際にお読みになってお確かめください。

著:日野瑛太郎
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こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

【筋トレ×ミステリー】少し変わったミステリーが読みたい人

筋トレとミステリーの組み合わせってあまり聞かないですよね。

ミステリー小説が好きで、だけど最近マンネリ気味という方に新しい風が吹きますよ!

筋トレ経験者の有無に関わらず興味がある人

筋トレ経験がある方は、「分かる分かる!」と思わずにんまりしながら読めると思います。

しかし、未経験者の方は違う楽しみが待っていますよ。

覚醒した松村健太郎が筋トレの専門家に質問攻めするので、楽しく理解できます。

説明の上手さとストーリーのテンポの良さで、ミステリーを存分に楽しめます。

仕事があまり上手くいっていない人

「仕事で成果を出せていない人」「自分には今の仕事向いているのかな…と不安な人」

そんなあなたにこそ日野 瑛太郎さんの『フェイク・マッスル』を読んで欲しいと思います。

私自身も筋トレで人生を変えた経験があります。

その私から見ても、筋トレを始めてから徐々に変わり始める松村健太郎にはリアリティがあると感じています。

本書を読むことで、筋トレの可能性に賭けたくなることでしょう。

まとめ:【書評】日野 瑛太郎『フェイク・マッスル』

まとめ:【書評】日野 瑛太郎『フェイク・マッスル』

この記事では、日野 瑛太郎さん著の『フェイク・マッスル』の魅力や感想、評判についてご紹介しました。

大峰颯太は本当にドーピングはしていないのでしょうか?

大峰の部屋から出てきたあるモノとは?

大峰の彼女の愛ある行動とは?

色んな謎に包まれた『フェイク・マッスル』。

そして、松村健太郎の尿泥棒の回。

気になる少し変わったミステリーをぜひお手に取ってお楽しみください。

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ぜひ臨場感ある読書体験をお楽しみください。

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オーシャン

読書したらチート過ぎ!
残業男⇒必ず定時退社マンへ
他にも、
筋トレ・副業に目覚める、人間関係が楽になるなど人生が好転しました。その経験から本の素晴らしさを当サイトを通して発信していきます!
【実績】
〇年間読書数:500冊
〇KindleとAudible歴2年
〇保有資格:作業療法士
〇筋トレ歴:6年

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