秋は、感傷的なセンチメンタルな気分になったり、誰かと温かい気持ちを分かち合いたくなる季節です。
そんな心に寄り添ってくれるのが、恋愛小説の持つ力です。
この記事では、王道の胸キュンから、切なくて涙が止まらない物語、そして人生について考えさせられる奥深い作品まで、秋にじっくりと読みたい恋愛小説を10冊に厳選してご紹介します。
Kindle UnlimitedやAudibleの読み放題対象作品も多数含んでいるので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
掲載情報は執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
なぜ秋の夜長に恋愛小説がおすすめなのか?
秋は、涼しい風が吹き始め、どこか感傷的になる季節です。そんな静かな夜に読む恋愛小説は、心に温かい光を灯してくれます。
日常を忘れる没入感
恋愛小説は、登場人物の感情の動きや心の機微をじっくりと描きます。静かな秋の夜は、物語の世界に深く入り込み、主人公たちの心の変化を追うのに最適な環境です。日常の喧騒から離れて、物語の世界にどっぷりと浸ることができます。
心を揺さぶる感動体験
読書好きにとって、恋愛小説は最高の感動体験を与えてくれます。胸がときめく出会いから、切ない別れ、そして再会まで。秋の夜長に、物語を通じてさまざまな感情を味わうことで、心が震えるような読書体験ができます。
誰かと「つながる」温かさ
涼しくなり、人肌恋しくなる秋だからこそ、物語の中で育まれる愛や絆がより心に響きます。恋愛小説を読むことで、登場人物の感情に共感したり、大切な人との繋がりを再認識したりするきっかけにもなります。
厳選!秋の夜長に読むべきおすすめの恋愛小説10選

夜は短し歩けよ乙女
あらすじ
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、彼女の姿を追い求めて、夜の京都を駆け巡ります。先輩の想いには気づかない乙女と、次々と起こる奇想天外な出来事。個性豊かな登場人物たちと織りなす、楽しくも摩訶不思議な一夜の物語です。
おすすめポイント
- まるで夢の中を歩いているような、幻想的で美しい世界観に引き込まれます。
- 読んでいるだけで、京都の夜の街を散策している気分になれます。
- クスッと笑えるユーモアと、甘酸っぱい恋心が絶妙なバランスで描かれており、読み終わった後には心が温かくなります。
おすすめな人
- 現実から少し離れた、不思議な物語の世界に没頭したい人。
- 爽やかで軽快な文章の小説を読みたい人。
- 物語を読んで、楽しい気分になりたい人。
マチネの終わりに
あらすじ
天才ギタリストの蒔野とジャーナリストの洋子。出会った瞬間に強く惹かれ合った二人ですが、互いの立場や環境が壁となり、すれ違いが生じてしまいます。深く愛し合いながらも、一緒になることが許されない二人の運命は、再び交わることがあるのでしょうか。
おすすめポイント
- 物語に流れる、繊細で美しい時間の流れが、読書に最高の没入感を与えてくれます。
- 大人の複雑な恋愛がリアルに描かれており、読みながら共感したり、切ない気持ちになったりします。
- 映画や音楽、哲学など、知的な会話が散りばめられており、読書の秋にぴったりな、奥深い体験ができます。
おすすめな人
- 大人の落ち着いた恋愛小説を読みたい人。
- 芸術や文化に触れることが好きな人。
- じっくりと時間をかけて、登場人物の感情に寄り添いたい人。
婚活マエストロ
あらすじ
記事の取材で婚活会社を訪れた三文ライター・猪名川は、〈婚活マエストロ〉と呼ばれる謎の美女・鏡原に出会う。地味な婚活パーティーで華麗な進行を見せる彼女に興味を持った猪名川は、次々とユニークなイベントを手伝うことに。結婚に全く興味がなかった彼の心は、次第に変化していく。
おすすめポイント
- 婚活というテーマを、ユーモアと温かさあふれる物語として描いています。
- 著者は本屋大賞を受賞した宮島未奈さん。『成瀬は天下を取りにいく』にも通じる、まっすぐで個性的なキャラクターが魅力的です。
- 読み終わった後には、誰かのことを心から応援したくなるような、清々しい読後感を味わえます。
おすすめな人
- 宮島未奈さんのファンで、次の作品を探している人。
- 婚活や結婚に興味がある人、または興味がない人。
- 楽しくて、前向きな気持ちになれる小説を読みたい人。

もっと続きが読みたくなる大人の青春・恋愛小説です!
内容もユニークで面白く、読後感は爽快です。
ネタバレなしの書評はこちらからご覧ください。
【書評】宮島未奈『婚活マエストロ』胸躍る物語にあなたも恋愛したくなるかも⁉
汝、星のごとく
あらすじ
風光明媚な瀬戸内の島で出会った高校生の暁海と櫂。それぞれ心に孤独を抱えた二人は、互いに惹かれ合い、すれ違い、そして成長していきます。生きることの自由さと不自由さを問いかけながら、ひとつではない愛の形を描いた、切なくも美しい物語です。
おすすめポイント
- 登場人物たちの繊細な心の動きが丁寧に描かれており、読者の心を深く揺さぶります。
- 多数の文学賞を受賞しているだけあり、読み応えのある文章と、胸を締め付けられるようなストーリーが魅力です。
- 「愛する男のために人生を誤りたい」という言葉が示すように、社会の「正しさ」に縛られない、強い愛の形に心を打たれます。
おすすめな人
- 深く、切ない恋愛小説を求めている人。
- 人の心の機微や葛藤に触れたい人。
- 多数の賞を受賞した話題作を読んで、読書の秋を充実させたい人。
阪急電車
あらすじ
片道わずか15分のローカル線、阪急今津線。この電車に乗り合わせただけの乗客たちが、それぞれ抱える悩みや喜びを分かち合い、人生を少しずつ良い方向に変えていきます。小さな奇跡と、ほっこりする出会いが詰まった群像劇です。
おすすめポイント
- 登場人物それぞれの人生が短く描かれているので、読みやすく、サクサクと読み進められます。
- ほっこりと心温まる物語で、読後には優しい気持ちになれます。
- 複数の視点で描かれる群像劇なので、さまざまな人生に触れることができ、読書体験が豊かになります。
おすすめな人
- 忙しい日々の合間に、少しずつ読み進めたい人。
- 人の温かさや、小さな幸せに触れたい人。
- 優しい気持ちになれる、温かい物語を求めている人。
桜のような僕の恋人
あらすじ
カメラマンを目指す青年・晴人は、美容師の美咲に恋をします。やがて恋人同士となった二人ですが、美咲は、人の何十倍もの速さで年老いていくという難病を抱えていました。幸せな時間が永遠ではないと知ったとき、二人の恋の行方はどうなるのでしょうか。
おすすめポイント
- 桜のように儚くも美しい、切なくて感動的な純愛物語です。
- 泣ける小説としてSNSでも話題になり、多くの読者の心を揺さぶりました。
- 限りある命の中で、互いを想い合う二人の姿に、改めて「愛する」ことの意味を考えさせられます。
おすすめな人
- 切なくて、心が温まるような恋愛小説を求めている人。
- 映画やドラマの原作を読んで、さらに深く感動を味わいたい人。
- 読書を通じて、涙を流して心のデトックスをしたい人。
陽だまりの彼女
あらすじ
冴えない過去を持つ主人公が、10年ぶりに再会した幼馴染の彼女は、見違えるような素敵な女性になっていました。しかし、彼女には誰にも話せない秘密があり……。その秘密を知ったとき、二人の恋は前代未聞のハッピーエンドへと向かいます。
おすすめポイント
- 誰もが共感できるような、甘酸っぱい初恋の思い出と、大人になってからの再会が描かれています。
- 意外な展開と、温かくて優しい読後感が、物語を特別なものにしています。
- 「誰かを好きになる素敵な瞬間」を丁寧に描いており、恋愛小説の王道的な魅力が詰まっています。
おすすめな人
- 切なさもありながら、最終的には温かい気持ちになりたい人。
- 読みやすい文章で、物語の世界に没頭したい人。
- 映画化された作品の原作を、じっくり読んでみたい人。

結末がハッピーエンドだと分かって読むと安心感あるよね♪
傲慢と善良
あらすじ
婚約者の坂庭真実が忽然と姿を消したことで、西澤架は彼女の過去と向き合うことになります。なぜ彼女は消えたのか?そして、愛する人の過去、そして自分の心に隠された「傲慢」と「善良」を知ったとき、二人は再び向き合うことができるのでしょうか。
おすすめポイント
- 単なる恋愛小説ではなく、現代社会における恋愛や結婚観に深く切り込んでいます。
- 本屋大賞受賞作家の辻村深月さんによる、圧倒的なリーダビリティで、一気に物語の世界に引き込まれます。
- 読み終わった後には、「人を好きになるってなんだろう」と、自分自身に問いかけるきっかけを与えてくれます。
おすすめな人
- 大人の恋愛小説を読みたい人。
- 読み応えのある、深いテーマの小説を求めている人。
- 婚活や結婚に疑問を感じている人。

この読み応えはまさに秋にピッタリ!
君の膵臓をたべたい
あらすじ
高校生の僕は、ある日病院で、クラスメイトの山内桜良が書いた日記を見つけます。そこには、彼女が膵臓の病気で余命わずかであることが書かれていました。秘密を共有した二人の、限りある日々が描かれた、切なくも美しい純愛物語です。
おすすめポイント
- 衝撃的なタイトルとは裏腹に、読後には温かい感動が残ります。
- 青春の瑞々しさと、死生観という重いテーマが絶妙なバランスで描かれています。
- 涙なしには読めない、多くの読者の心を揺さぶった名作。秋の夜長にじっくりと物語に浸りたい人におすすめです。
おすすめな人
- 切なくて、純粋な愛の物語を求めている人。
- 映画やアニメの原作を読んで、さらに深く感動したい人。
- 読書を通じて、心が洗われるような体験をしたい人。
四月になれば彼女は
あらすじ
精神科医の藤代は、1年後の結婚を控えているものの、愛が何か分からなくなっていました。そんな時、初恋の相手から手紙が届きます。その手紙をきっかけに、彼は過去の恋の記憶と向き合い、愛とは何かを探し始めます。
おすすめポイント
- 恋愛の「始まり」だけでなく、「終わり」にも焦点を当てた、大人のための恋愛小説です。
- 『世界から猫が消えたなら』の著者ならではの、美しい文章と幻想的な情景描写が魅力的です。
- 秋の夜長に、自分にとっての愛とは何かを深く考えさせてくれる、哲学的な読書体験ができます。
- 『8番出口』の著者による、全くの別ジャンルである恋愛小説が楽しめます。
おすすめな人
- 切なさや、人生の深みを味わえる恋愛小説を求めている人。
- 落ち着いて、じっくりと物語の世界に浸りたい人。
- 恋愛や結婚について、改めて考え直したいと思っている人。
まとめ:感傷的な秋の夜は恋愛小説に癒されよう
この記事では、秋におすすめの恋愛小説を10冊に厳選してご紹介しました。
ポップに楽しめる恋愛小説やファンタンジー要素のある恋愛小説、泣ける恋愛小説など、今年の秋を彩る恋愛作品の数々です。
ぜひ、気に入った作品をお手に取って頂き、作品の楽しさを共有出来たら嬉しいです。また、今回紹介した作品の一部は、電子書籍やオーディオブックで読み放題できます。
ぜひこの機会に新しい読書体験を試してみて、秋の読書をより豊かにしてみませんか。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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