【2025年最新】オーディブルで聴ける！本屋大賞受賞作品まとめ

全国の書店員が「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票して決める賞。

それが本屋大賞です。

そんな素晴らしい良書をAmazonの聴く読書オーディブルでは、2025年のノミネート作含め、歴代の受賞作を93冊も聴くことができます。

2025年(第22回)本屋大賞受賞作

2025年本屋大賞の発表は、4月9日です！

順位	著者/作品	聴き放題
	早見 和真 「アルプス席の母」	〇
	阿部 暁子 「カフネ」	〇
	一穂ミチ 「恋とか愛とかやさしさなら」	〇
	金子玲介 「死んだ山田と教室」	〇
	宮島未奈 「成瀬は信じた道をいく」	〇
	青山美智子 「人魚が逃げた」	〇
	山口未桜 「禁忌の子」	×
	野崎まど 「小説」	×
	恩田陸 「spring」	×
	朝井リョウ 「生殖記」	×

アルプス席の母

甲子園を目指す高校球児たちと、それを支える母親たちの熱い夏を描いた物語。それぞれの想いを胸に、アルプス席から声援を送る母親たちの姿を通して、高校野球の新たな一面を描き出す。

読者が母親でなくても、野球に興味がなくてもこの作品は関係なく楽しめます。

カフネ

弟を亡くした薫子は、弟の元恋人・せつなと出会い、彼女が働く家事代行サービス「カフネ」を手伝うことに。食べることを通して、二人の距離は次第に縮まっていく。

恋とか愛とかやさしさなら

プロポーズの翌日に恋人が盗撮で捕まった…

盗撮事件をきっかけに、恋人同士である新夏と啓久の関係が揺らぎ始める。二人の視点から、恋、愛、優しさといった感情の複雑さを繊細に描く。

死んだ山田と教室

夏休み明け、クラスの人気者・山田が死んだ。悲しみに暮れる教室に、山田の声がスピーカーから響き始める。死んだはずの山田とクラスメイト達の、奇妙な日常が始まる。

男子高生特有のおバカなノリに笑えたり、急に感動する場面があったりと、心を揺さぶられました。

成瀬は信じた道をいく

前作『成瀬は天下を取りにいく』の主人公・成瀬あかりの高校3年生の秋から大学1年生の年末年始までを描いた連作短編集。

前作に引き続き、主人公・成瀬あかりの唯一無二の魅力が炸裂しています。

本作には、いよいよ成瀬の父親が登場します。

人魚が逃げた

ある週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りする。銀座の街をさまよう「王子」と名乗る青年の不可解な言動に、人々は次第に興味を持ち始める。時を同じくして、その裏では5人の男女が人生の分岐点にさしかかっていた。

「王子」と5人の男女のやり取りに心が温かくなります。思わず序盤から涙が…。

2024年(第21回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	宮島未奈 「成瀬は天下を取りにいく」	〇
2位	津村記久子 「水車小屋のネネ」	〇
3位	塩田 武士 「存在のすべてを」	〇
4位	夏川 草介 「スピノザの診察室」	〇
5位	多崎 礼 「レーエンデ国物語」	〇
6位	川上 未映子 「黄色い家」	〇
7位	青山 美智子 「リカバリー・カバヒコ」	〇
8位	凪良ゆう 「星を編む」	×
9位	知念 実希人 「放課後ミステリクラブ　１ 金魚の泳ぐプール事件」	〇
10位	小川哲 「君が手にするはずだった黄金について」	×

【大賞】成瀬は天下を取りにいく

中学生の成瀬あかりは、誰にも媚びず、我が道を突き進む。閉店を控える西武大津店に毎日通い、テレビに映ろうとしたり、M1に出場しようとするなど、その行動は周囲を驚かせ巻き込んでいく。

成瀬の言葉や行動に、きっとあなたも勇気づけられます。

水車小屋のネネ

身勝手な母親のもとを飛び出した18歳と8歳の姉妹が、山間の町で出会った人々やヨウムのネネと過ごす40年間を描いた物語。

助け合い、支え合いながら生きる人々の姿を通して、温かい気持ちになります。

存在のすべてを

前代未聞の二児同時誘拐事件。それぞれの思惑が絡み合う中、事件を追う記者と、事件の真相を絵に描こうとする画家の視点を通して、人間の存在そのものを問う壮大な物語。

記者と画家という異色のコンビが、事件の真相に迫る過程がスリリングです！

スピノザの診察室

380万部のベストセラー『神様のカルテ』を凌駕する、新たな傑作の誕生!

京都の町医者・雄町哲郎は、患者たちの心に寄り添い、丁寧な診察を心がけていた。ある日、雄町は「スピノザ」という哲学者の言葉に出会い、自身の医療に対する考え方を見つめ直すことになる。

患者たちを通して、医療とは何か、生きるとは何かを深く考えさせられます。

レーエンデ国物語

呪われた地「レーエンデ」を舞台に、少女ユリアが冒険を通して成長していく物語。異形の生き物や古代樹など、幻想的な世界観が魅力。

壮大なスケールで描かれる冒険と、少女の成長物語に胸が熱くなります！

黄色い家

善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作！

17歳の夏、「黄色い家」に集まった少女たちは、生きていくためカード犯罪の出し子という仕事に手を染める。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに崩壊へと向かう。

著者・川上未映子さんが初めて挑んだ、クライム・サスペンスは読み応えがあります！

リカバリー・カバヒコ

新築分譲マンションの近くにある古びたカバの遊具「カバヒコ」。そこには、触ると治したいところが回復するという都市伝説があった。マンションの住人たちは、それぞれの悩みを抱えながら、カバヒコに願いを託す。

カバヒコという不思議な存在が、読者の心を解きほぐしてくれます。

放課後ミステリクラブ　１金魚の泳ぐプール事件

「人生初の伏線回収」を子どもたちへ！　

個性豊かな小学生たちが、学校で起きる不思議な事件に挑む。殺人事件はないけれど、トリックは本格的。子供たちの友情と成長を描く、爽やかなミステリー。

本格的なトリックと、子供たちの成長物語を楽しめます。

子供から大人まで幅広い世代が楽しめる作品です。

2023年(第20回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	凪良 ゆう 「汝、星のごとく」	〇
2位	安壇 美緒 「ラブカは静かに弓を持つ」	〇
3位	一穂 ミチ 「光のとこにいてね」	〇
4位	呉 勝浩 「爆弾」	〇
5位	青山 美智子 「月の立つ林で」	〇
6位	小川哲 「君のクイズ」	×
7位	夕木　春央 「方舟」	〇
8位	町田そのこ 「宙ごはん」	×
9位	寺地 はるな 「川のほとりに立つ者は」	〇
10位	結城 真一郎 「真相をお話しします」	〇

【大賞】汝、星のごとく

瀬戸内の島で出会った高校生の暁海(あきみ)と櫂(かい)。互いに孤独を抱えながら惹かれあう二人は、それぞれの事情から、許されない恋に落ちていく。15年の歳月をかけて、二人がたどり着く場所とは…。

生きることの自由さと不自由さを描き、読者の心を揺さぶる恋愛小説です。

ラブカは静かに弓を持つ

少年時代のトラウマを抱える橘樹は、音楽著作権を管理する団体に勤め、チェロ教室への潜入調査を命じられる。そこで出会ったのは、美しいチェロの音色と、謎めいた講師・浅葉桜太郎だった。

スパイと音楽が融合した、斬新なミステリー小説です。

光のとこにいてね

たった１人の、運命に出会った

境遇の異なる二人の少女、果遠と結珠。7歳で出会い、惹かれあいながらも離ればなれになり、15歳で再会、そして29歳で再び…。四半世紀にわたる二人の関係性を繊細に描く。

女性同士の友情、愛情、そして葛藤を、繊細かつ大胆に描いています。

爆弾

東京中に爆弾。怪物級ミステリ－！

些細な傷害事件で連行された男が、「十時に秋葉原で爆発がある」と予言。警察は男の言葉を信じずにいたが、予言通りに爆発が起こり…。男と警察の攻防を描く、ノンストップ・クライム・サスペンス。

ノンストップサスペンス。その名の通り、最後まで手に汗握る緊迫感が楽しめました‼

月の立つ林で

長年勤めた病院を辞めた元看護士、売れない芸人、早く独立したい女子高生など、それぞれに悩みを抱えていた。ポッドキャスト「ツキのない話」が彼らの心を癒し、繋いでいく。月の満ち欠けのように、彼らの想いも変化し、希望を見出す。

青山美智子さんらしい、心に染み入る温かい物語です。

方舟

衝撃的過ぎて、読んだ後内容を忘れられません‼

大学時代の友人たちと山奥の地下建築に訪れた柊一は、そこで偶然出会った家族と共に一夜を過ごすことになった。翌朝、地震が発生し、扉が岩で塞がれてしまう。さらに、地下建築には水が流れ込み始め、彼らは極限状態に追い込まれる。

誰か一人が犠牲にならなければ脱出できないという、衝撃的な設定が魅力。

その理由を、こちらの記事で、ネタバレなしで解説しています。

川のほとりに立つ者は

カフェの店長・清瀬は、恋人の松木が事故で意識不明になったことを知る。松木の部屋で見つけたノートをきっかけに、清瀬は彼女の知らなかった一面を知っていく。

他者と深くかかわることの難しさと、そこから生まれる温かさを描く物語。

#真相をお話しします

「#拡散希望」など5編からなる連作ミステリー。登場人物たちの日常に潜む謎が、SNSを介して徐々に解き明かされていきます。

SNSをモチーフにした、現代的なミステリー。

2022年(第19回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	逢坂 冬馬 「同志少女よ、敵を撃て」	〇
2位	青山 美智子 「赤と青とエスキース」	〇
3位	一穂 ミチ 「スモールワールズ」	〇
4位	朝井 リョウ 「正欲」	〇
5位	浅倉 秋成 「六人の嘘つきな大学生」	〇
6位	西加奈子 「夜が明ける」	×
7位	小田 雅久仁 「残月記」	〇
8位	知念 実希人 「硝子の塔の殺人」	〇
9位	米澤 穂信 「黒牢城」	〇
10位	町田そのこ 「星を掬う」	×

【大賞】同志少女よ、敵を撃て

独ソ戦下の1942年。故郷を奪われた少女セラフィマは、復讐のため赤軍の狙撃兵になる。戦場という極限状態の中で、少女たちは友情や愛、そして人間の尊厳を懸命に求め続ける。

圧倒的なリアリティと、息をのむような戦闘シーンは必見です。

赤と青とエスキース

一枚の「エスキース」をめぐり、5つの愛の物語が紡がれる連作短編集。メルボルンで出会った5人の男女の恋、東京で額職人として働く青年の葛藤など、それぞれの人生が絵画を通して交錯していく。

読後、温かい気持ちになれること間違いなし！

スモールワールズ

夫婦、親子、姉弟、友人…ままならない日常を生きる人々を描いた7つの連作短編集。それぞれの「小さな世界」で起こる、喜び、悲しみ、怒り、そして希望を繊細に描く。

多様な人間関係を通して、生きることの複雑さや愛おしさを感じられます。

正欲

息子が不登校になった検事、初めての恋に気づく女子大生、ある秘密を抱える契約社員。それぞれの「多様性」が尊重される現代社会で、生きづらさを抱える彼らの人生が、ある事件をきっかけに交錯する。

読者の価値観を揺さぶる、衝撃的な物語です‼

六人の嘘つきな大学生

ここにいる六人全員、とんでもないクズだった。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った六人の大学生。課題を通して友情を育む彼らだったが、本番直前に課題の変更が通達され、それぞれの嘘と本性が露わになっていく。

二転三転する展開に、細かな伏線回収が素晴らしい‼最高のミステリー小説です。

残月記

「月」をモチーフにした、三つの異世界を舞台にした連作短編集。不遇な男が現実から弾き出される「そして月がふりかえる」、月の風景が浮かぶ石を巡る「月景色」、感染症が蔓延する近未来で愛の為に抗う若者を描く「残月記」を収録。

ファンタジー、SF、ホラーなど、様々な要素が融合した物語を楽しめます。

硝子の塔の殺人

雪に閉ざされた孤高の塔で、連続殺人事件が発生。館に集められた個性豊かな登場人物たちが、密室トリックと難解な謎に挑む本格ミステリー。

密室トリック、連続殺人、そして驚愕のラスト。本格ミステリーの醍醐味が詰まった一冊です。

黒牢城

織田信長に反旗を翻した荒木村重が籠城する有岡城。城内で起きた不可解な事件の謎を、土牢に幽閉された黒田官兵衛が解き明かす。

歴史ミステリーと本格ミステリーの要素が融合した、読み応えのある作品です！

2021年(第18回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	町田 そのこ 「52ヘルツのクジラたち」	×
2位	青山 美智子 「お探し物は図書室まで」	×
3位	伊吹 有喜 「犬がいた季節」	〇
4位	伊坂 幸太郎 「逆ソクラテス」	〇
5位	山本 文緒 「自転しながら公転する」	×
6位	伊与原 新 「八月の銀の雪」	×
7位	凪良 ゆう 「滅びの前のシャングリラ」	×
8位	加藤シゲアキ 「オルタネート」	×
9位	宇佐見 りん 「推し、燃ゆ」	〇
10位	深緑 野分 「この本を盗む者は」	〇

犬がいた季節

高校に迷い込んだ白い子犬「コーシロー」は、生徒たちと学校生活を送る。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説。

読むと青春が蘇ってくる！

逆ソクラテス

デビュー20年目の新境地ともいえる本作は、伊坂幸太郎史上、最高の読後感！

担任の久留米先生は、生徒を軽く見ている。特に草壁に対する言動が特にひどい‼そんなある日、転校生の安斎が、ある計画を持ち寄る。

読後感が爽快です‼

推し、燃ゆ

第164回芥川賞受賞、世代も国境も超えた大ベストセラー

アイドル上野真幸を「推す」ことに心血を注ぐ女子高生・あかり。ある日、推しがファンを殴り炎上したことをきっかけに、あかりの日常は大きく揺らぎ始める。

あなたにとっての「推し」とは？この物語は、あなた自身の価値観を揺さぶります。

この本を盗む者は

少女たちは本の世界を冒険する！胸躍るファンタジー。

本の蒐集家を曽祖父に持つ高校生の深冬は、本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、残されたメッセージを目にする。本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。

本の呪いによって変化していく街の様子が、臨場感たっぷりに描かれています。

2020年(第17回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	凪良 ゆう 「流浪の月」	〇
2位	小川糸 「ライオンのおやつ」	×
3位	砥上 裕將 「線は、僕を描く」	〇
4位	横山秀夫 「ノースライト」	×
5位	川越 宗一 「熱源」	〇
6位	相沢沙呼 「medium霊媒探偵城塚翡翠」	×
7位	川上 未映子 「夏物語」	〇
8位	知念 実希人 「ムゲンのｉ」	〇
9位	早見 和真 「店長がバカすぎて」	〇
10位	青柳 碧人 「むかしむかしあるところに、死体がありました。」	〇

【大賞】流浪の月

雨の夜、10歳の少女・更紗は、19歳の大学生・文に誘拐される。しかし、少女は文の部屋で穏やかな時間を過ごし、2か月後、文は誘拐犯として逮捕される。15年後、偶然の再開を果たす二人。

常識を揺さぶる、衝撃的な展開が待ち受けています‼

線は、僕を描く

両親を亡くした大学生の霜介は、アルバイト先の絵画展で水墨画と出会う。巨匠・湖山に弟子入りした霜介は、水墨画を通して喪失感を乗り越え、新たな世界へと踏み出していく。

喪失感を抱える全ての人に、そっと寄り添う物語です。主人公の成長していく姿に、心を揺さぶられました。

熱源

明治から第二次世界大戦にかけての樺太(サハリン)を舞台に、故郷を奪われたアイヌの青年と、流刑となったポーランド人の交流を通して、民族の誇りと人間の尊厳を描いた歴史小説です。

史実に基づいた壮大なスケールで描かれています。

夏物語

大阪の下町に生まれた夏子は、小説家を目指し上京する。38歳になった夏子は、自身の生殖に関する問題と、家族や友人との関係に悩みながら、自分にとっての幸せを探し始める。

「生きる」ことの喜びと苦しみを、温かく肯定する物語！

NYタイムズが選ぶ今年読むべき100冊にも選ばれています。

ムゲンのi

主人公の識名愛衣は、夢の中で患者の魂を救う。昏睡状態の患者たちの意識に潜り込み、彼らが閉じ込められた悪夢からの脱出を試みます。しかし、その先には想像を絶する危険と謎が待ち受けていました。

医療とファンタジーが融合された、独特の世界観が魅力です。

店長がバカすぎて

舞台は東京・吉祥寺にある書店。契約社員の谷原京子は、本をこよなく愛する28歳。しかし、彼女を悩ませるのは、人は良く空回りばかりの店長。店長の行動に振り回されながらも、京子は書店員として奮闘する。

書店という身近な場所を舞台に、そこで働く人々をユーモラスに描いた作品です。

個性豊かなキャラクターたちが笑いを誘います。

むかしむかしあるところに、死体がありました。

誰もが知っているおとぎ話の世界で、次々と起こる殺人事件。一寸法師、花咲か爺さん、浦島太郎など、おなじみの登場人物たちが事件の謎に挑みます。

おとぎ話×ミステリーの融合は、本格ミステリーとして蘇ります！

2019年(第16回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	瀬尾 まいこ 「そして、バトンは渡された」	〇
2位	小野寺史宜 「ひと」	×
3位	深緑野分 「ベルリンは晴れているか」	×
4位	森見登美彦 「熱帯」	×
5位	平野 啓一郎 「ある男」	〇
6位	木皿泉 「さざなみのよる」	×
7位	三浦しをん 「愛なき世界」	×
8位	知念実希人 「ひとつむぎの手」	×
9位	芦沢央 「火のないところに煙は」	×
10位	伊坂 幸太郎 「フーガはユーガ」	〇

【大賞】そして、バトンは渡された

主人公の優子は、幼い頃に母親を亡くし、その後も父親の再婚など、複雑な家庭環境で育ちます。血の繋がらない親たちとの間で戸惑いながらも、それぞれの愛情を受け、成長していく優子の姿を描いた物語です。

あらすじからは、悲しい物語を想像しちゃいますが、ユーモアな文章を楽しめます。

ですが、ラストのシーンは衝撃です。私は涙が止まりませんでした。

ある男

弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、亡くなった夫「大佑」の身元調査を依頼されます。里枝は再婚した夫と幸せな家庭を築いていましたが、夫は事故で亡くなり、弔問に訪れた夫の兄から、夫が全くの別人だったという衝撃の事実を知らされます。城戸は、「ある男」の過去を追い、その人生に迫ります。

緻密な構成と心理描写が素晴らしいです。予想を裏切る展開にも注目です！

フーガはユーガ

主人公は、双子の兄弟である風我と優我。彼らには、誕生日にだけ起こる不思議な現象がありました。それは、2時間ごとに居場所が入れ替わってしまうというものでした。この特別な能力を使い、彼らは大切な人々と出会い、邪悪な存在に立ち向かっていきます。

特別な能力を使い悪に立ち向かう双子の活躍は、読んでいてワクワクします。

2018年(第15回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	辻村深月 「かがみの孤城」	×
2位	柚月裕子 「盤上の向日葵」	×
3位	今村 昌弘 「屍人荘の殺人」	〇
4位	原田マハ 「たゆたえども沈まず」	×
5位	伊坂 幸太郎 「AX アックス」	〇
6位	塩田武士 「騙し絵の牙」	×
7位	今村 夏子 「星の子」	〇
8位	知念 実希人 「崩れる脳を抱きしめて」	〇
9位	村山早紀 「百貨の魔法」	×
10位	小川糸 「キラキラ共和国」	×

屍人荘の殺人

神紅大学ミステリ愛好会会長の明智と葉村は、いわくつきの映画研究会の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪れます。合宿初日の夜、彼らは想像を絶する事態に遭遇し、ペンションに立てこもりを余儀なくされます。そして翌朝、密室状態の部屋で惨殺死体が発見され、連続殺人事件が幕を開けます。

本格的な謎解きと、外部から遮断された状況下での殺人という、ミステリーの王道が楽しめます。

AX アックス

主人公は腕利きの殺し屋「兜」。しかし、彼の妻は恐妻家。仕事をこなしながら、妻に頭の上がらない日々を送る兜の日常は、ある日、意外な人物からの襲撃によって一変します。家族に秘密の仕事を抱えながら、兜は窮地に立たされていきます。

ハードボイルドな世界と恐妻家というコミカルな日常描写のギャップが魅力的です。

星の子

主人公のちひろは、幼い頃から病弱で、両親は彼女を救いたい一心で「怪しい宗教」にのめり込んでいきます。両親の信仰は徐々に家族の形を歪めていき、ちひろは戸惑いながらも成長していきます。

中学3年生の少女の視点から、両親が宗教に傾倒していく繊細な心理描写が描かれています。懸命に生きるちひろの姿に心を打たれました。

崩れる脳を抱きしめて

僕にしか書けない恋愛小説です（著者）

研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性・ユカリと出会います。外の世界を恐れるユカリと、過去に苦しむ碓氷。傷ついた二人は、次第に心を通わせていきます。しかし、碓氷が実習を終え島に戻ると、ユカリの死の知らせが届きます。ユカリの死には、ある秘密が隠されていました。

医療ミステリーと恋愛の融合は、衝撃のラストを迎えます‼

2017年(第14回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	恩田陸 「蜜蜂と遠雷」	×
2位	森絵都 「みかづき」	×
3位	塩田 武士 「罪の声」	〇
4位	小川糸 「ツバキ文具店」	×
5位	村山早紀 「桜風堂ものがたり」	×
6位	原田マハ 「暗幕のゲルニカ」	×
7位	西加奈子 「i」	×
8位	森見登美彦 「夜行」	×
9位	村田 沙耶香 「コンビニ人間」	〇
10位	川口 俊和 「コーヒーが冷めないうちに」	〇

罪の声

「週刊文春ミステリーベスト１０」第１位、本屋大賞第３位

京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品からカセットテープと黒革のノートを見つけます。テープには、幼い頃の自分の声が録音されていました。それは未解決事件「ギン萬事件」で使われていた脅迫テープの声と酷似していました。事件の真相を追う新聞記者と、事件に巻き込まれた俊也。二人の視点から、事件の闇が次第に明らかになっていきます。

実際の事件を彷彿とさせるリアリティと、緻密な構成が魅力です。

コンビニ人間

主人公の古倉恵子は、36歳未婚で、18年間コンビニのバイトを続けています。彼女はコンビニの「マニュアル」通りの生き方に安心感を覚え、社会の「普通」から外れた生き方をしています。そんな彼女の日常は、新しいアルバイト店員の白羽の登場によって変化していきます。

コンビニという馴染みのある場所を舞台にした、独特な世界観とユーモアさが魅力です。

コーヒーが冷めないうちに

過去に戻れる喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台に、過去に戻りたいと願う4人の女性たちの物語が描かれています。過去に戻っても現実は何も変えられない。それでも彼女たちが過去に戻りたいと願う理由とは？

登場人物たちの切実な願いと、それに向き合う姿に感動しました。

2016年(第13回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	宮下 奈都 「羊と鋼の森」	〇
2位	住野よる 「君の膵臓をたべたい」	×
3位	中脇初枝 「世界の果てのこどもたち」	×
4位	西川美和 「永い言い訳」	×
5位	辻村深月 「朝が来る」	×
6位	米澤穂信 「王とサーカス」	×
7位	深緑野分 「戦場のコックたち」	×
8位	東山 彰良 「流 (上)」	〇
9位	中村文則 「教団X」	×
10位	又吉 直樹 「火花」	〇

【大賞】羊と鋼の森

主人公の外村は、高校でピアノの調律師の板鳥と出会い、調律の世界に魅せられます。調律師として働く中で、ピアノを愛する人々との交流を通して、成長していく青年の姿を描いた物語です。

主人公の仕事への情熱さや、人として成長していく姿に感動しました。

流

1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、主人公の葉秋生の愛すべき祖父は何者かに殺された。戦争中、内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。無軌道に生きる17歳の葉秋生は、自らのルーツをたどる旅に出ます。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。歴史に刻まわれた、一家の流浪と決断の軌跡を描いた青春小説です。

第153回直木賞を受賞した、感動的なストーリー展開が魅力です！

火花

鳴かず飛ばずの若手芸人・徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、その才能に魅了される。神谷の突飛な言動に戸惑いながらも、徳永は彼との交流を通して、芸人としての生き方、そして人間としての在り方を模索していく。しかし、二人の関係は、それぞれの道を歩き始めたことで、次第に変化していく。

「笑い」と「生きる」ことの意味を問いかける、切なくも美しい青春小説です。

2015年(第12回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	上橋 菜穂子 「鹿の王 1」	〇
2位	西 加奈子 「サラバ! (上)」	〇
3位	辻村深月 「ハケンアニメ！」	×
4位	柚木麻子 「本屋さんのダイアナ」	×
5位	月村了衛 「土漠の花」	×
6位	吉田 修一 「怒り (上)」	〇
7位	米澤 穂信 「満願」	〇
8位	阿部和重・伊坂幸太郎 「キャプテンサンダーボルト」	×
9位	伊坂 幸太郎 「アイネクライネナハトムジーク」	〇
10位	川村元気 「億男」	×

【大賞】鹿の王

強大な帝国から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けたヴァン。しかし、彼は奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、謎の病が発生し、ヴァンは幼い少女・ユナと生き残る。二人は病の謎を追いながら、過酷な運命に立ち向かう。

壮大なスケールで描かれる、生と死、そして希望の物語。

サラバ!

第152回直木賞受賞作！

主人公の歩は、イランで生まれ、大阪で育ち、東京で青春時代を過ごす。様々な出会いと別れを経験しながら、愛を知り、成長していく。ユーモラスで時に痛烈な視点から、人間の業と愛おしさを描き出す壮大な物語。

笑いと涙、そして愛。人生のすべてが詰まった、魂を揺さぶる傑作です！

怒り

八王子で起こった夫婦殺人事件。犯人は顔を整形し逃亡。事件から一年後、東京、千葉、沖縄に現れた素性の知れない3人の男。彼らのうち誰かが犯人なのか？疑心暗鬼に陥りながらも、それぞれの場所で彼らと関りを深めていく人々。人間の本質に迫る傑作長編小説です。

人間の奥底にある感情である、愛情や怒りなどをリアルに描いており、感情を揺さぶられる作品です。

満願

史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞

弁護士、刑事、中小企業の社長など、様々な主人公たちが抱える「満願」とは何か。過去の事件の真相、日常に潜む謎、そして人間の奥底にある欲望や葛藤が、緻密な構成と美しい文章で描かれています。

最後まで目が離せない、驚きの結末が待ち受けています。

アイネクライネナハトムジーク

仙台駅前で街頭アンケートに答えたことをきっかけに、主人公の佐藤は、様々な人々と出会い、ささやかな偶然が連鎖していく。それぞれの日常が交差し、やがて大きな物語へと繋がっていく。

伊坂幸太郎さんならではの、ユーモアと優しさあふれた人間ドラマが魅力的な作品です。

2014年(第11回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	和田竜 「村上海賊の娘」	×
2位	木皿泉 「昨夜のカレー、明日のパン」	×
3位	辻村 深月 「島はぼくらと」	〇
4位	岩城けい 「さようなら、オレンジ」	×
5位	万城目学 「とっぴんぱらりの風太郎」	×
6位	長岡 弘樹 「教場」	〇
7位	柚木麻子 「ランチのアッコちゃん」	×
8位	いとうせいこう 「想像ラジオ」	×
9位	森見登美彦 「聖なる怠け者の冒険」	×
10位	中村文則 「去年の冬、きみと別れ」	×

島はぼくらと

瀬戸内海の小さな島で暮らす高校生たち。島にやってきた胡散臭い作家との出会いをきっかけに、彼らは「幻の脚本」を偽造することになる。島での日常、友情、そして少しの冒険を通して、彼らは自分たちの未来を見つめ直していく。

島を舞台にした、高校生たちの瑞々しい青春と、謎解きの要素が楽しめます。

教場

君には、警察学校をやめてもらう

警察学校を舞台に、異色の白髪教官・風間公親と、様々な過去や秘密を抱えた生徒たちが織りなす人間ドラマ。厳しい規律と過酷な訓練の中で、生徒たちは成長し、時に挫折し、それぞれの道を見つけていく。

ドラマでは風間役をキムタクが演じていました。風間の圧倒的な存在感と、生徒たちの人間模様が見どころです！

2013年(第10回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	百田 尚樹 「海賊とよばれた男」	〇
2位	横山 秀夫 「64（ロクヨン）上」	〇
3位	原田マハ 「楽園のカンヴァス」	×
4位	中脇初枝 「きみはいい子」	×
5位	西加奈子 「ふくわらい」	×
6位	窪美澄 「晴天の迷いクジラ」	×
7位	宮部 みゆき 「ソロモンの偽証 第I部 事件 上」	〇
8位	川村元気 「世界から猫が消えたなら」	×
9位	山田 宗樹 「[上巻] 百年法」	〇
10位	伊藤計劃、円城塔 「屍者の帝国」	×
11位	冲方 丁 「[上巻] 光圀伝」	〇

【大賞】海賊とよばれた男

ページをめくるごとに、溢れる涙。これはただの経済歴史小説ではない

敗戦後の日本で、石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、大手石油会社や欧米の石油メジャーなど、様々な困難に立ち向かいながら、型破りな発想と行動で道を切り開いていく。出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした、壮大なスケールの経済小説。

困難に立ち向かう男の生きざまに、胸を打たれます。

６４（ロクヨン）

昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン」。事項が近づく中、事件の再捜査に奔走する元刑事の三上は、警察内部の対立や、被害者遺族との軋轢に苦悩しながらも、事件の真相を追い求める。組織と個人の葛藤、そして人間の奥底にある闇を描いた警察小説。

登場人物たちの心理描写が逸脱で、最後まで目が離せない展開が続きます。

ソロモンの偽証

クリスマスの夜、中学校の校庭で男子生徒の転落死体が発見される。自殺として処理されかけたその事件に、生徒たちの告発状が届く。大人たちが事件を隠蔽しようとする中、生徒たちは真実を求め、学校内裁判を開廷する。

宮部みゆきさんの圧倒的な構成力には、長編でも最後まで飽きさせない面白さがあります！

百年法

不老不死の技術が確立された近未来の日本。しかし、その代償として、国民は100年後に死ななければならない「百年法」が制定された。100年目の死を目前に控えた人々、そしてその制度に疑問を持つ人々。それぞれの思惑が交錯する中、物語は予想外の展開を見せる。

少子高齢化、医療、貧困などの問題をSF的な設定の中で鋭く描き出しています。

光圀伝

水戸黄門として知られる徳川光圀の生涯を、新たな視点で描いた歴史小説です。幼少期から青年期、そして壮年期へ。光圀が、いかにして「水戸黄門」と呼ばれる人物像を確立していったのか、その知られざる姿を、沖方丁ならではの圧倒的な筆致で描き出します。

2012年(第9回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	三浦しをん 「舟を編む」	×
2位	高野和明 「ジェノサイド」	×
3位	大島真寿美 「ピエタ」	×
4位	中田 永一 「くちびるに歌を」	〇
5位	小川 洋子 「wisの小川洋子03「人質の朗読会 上 」」	〇
6位	沼田まほかる 「ユリゴコロ」	×
7位	宮下奈都 「誰かが足りない」	×
8位	三上延 「ビブリア古書堂の事件手帖 　―栞子さんと奇妙な客人たち」	×
9位	万城目 学 「偉大なる、しゅららぼん」	〇
10位	百田尚樹 「プリズム」	×

くちびるに歌を

長崎県五島列島の中学校に、臨時の音楽教師として柏木ユリがやってくる。合唱部の顧問となった彼女は、部員たちに「15年後の自分へ手紙を書く」という課題を出す。戸惑いながらも、それぞれが抱える悩みや葛藤を吐露していく生徒たち。歌を通して成長していく彼らの姿を、温かく見守るユリ。

中学生たちの悩みや成長が丁寧に描かれており、あの頃の感情が蘇ってくるようでした。

wisの小川洋子03「人質の朗読会 上 」

人質に取られた人々が、自らの記憶を物語として語り始める。彼らの言葉は、極限状態の中で、生と死、記憶と物語が交錯する、静かで美しい世界を紡ぎ出す。

偉大なる、しゅららぼん

琵琶湖畔に暮らす日出家と棗家。不思議な力を操る両家の子孫たちは、寄宿生活を通して友情を育む。しかし、琵琶湖にまつわる秘密と、一族の因縁が、彼らを思わぬ騒動へと巻き込んでいく。

琵琶湖を舞台にした、ファンタジーと青春ドラマが楽しめます。個性豊かなキャラクターたちに思わず笑ってしまいます。

2011年(第8回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	東川 篤哉 「[1巻] 謎解きはディナーのあとで」	〇
2位	窪美澄 「ふがいない僕は空を見た」	×
3位	森見 登美彦 「ペンギン・ハイウェイ」	〇
4位	百田尚樹 「錨を上げよ」	×
5位	奥泉光 「シューマンの指」	×
6位	梓崎優 「叫びと祈り」	×
7位	貴志祐介 「悪の教典」	×
8位	夏川 草介 「神様のカルテ2」	〇
9位	有川浩 「キケン」	×
10位	有川浩 「ストーリー・セラー」	×

【大賞】謎解きはディナーのあとで

令嬢刑事・宝生麗子の事件を、執事・影山が鮮やかに解決するユーモアミステリー。

麗子の的外れな推理に、影山が「お嬢様は節穴でございますか？」と毒舌を吐きながらも、華麗に事件を解決していく。

本格的なミステリーとコミカルなやり取りが魅力です！

ペンギン・ハイウェイ

小学4年生の主人公アオヤマ君が住む街に、突然ペンギンが現れる。ペンギンの謎を解き明かそうとするアオヤマ君は、彼が尊敬する少し不思議な歯科医院のお姉さんと共に、この奇妙な謎に迫っていく。

森見登美彦氏らしい、現実とファンタジーが入り混じる独特な世界観が面白いです。

神様のカルテ2

内科医・栗原一止は、妻・ハルとの穏やかな日常を送りながらも、相変わらず忙しい日々を送っていた。そんな中、大学時代の同級生。進藤が赴任してくる。かつて「医学部の良心」と呼ばれた進藤の変貌に、一止は戸惑いを隠せないでいた。

医療ドラマ、人間ドラマが好きな方におすすめです。

2010年(第7回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	冲方丁 「天地明察」	×
2位	夏川 草介 「神様のカルテ」	〇
3位	吉田 修一 「横道世之介」	〇
4位	三浦しをん 「神去なあなあ日常」	×
5位	小川 洋子 「猫を抱いて象と泳ぐ」	〇
6位	川上 未映子 「ヘヴン」	〇
7位	藤谷治 「船に乗れ！」	×
8位	有川浩 「植物図鑑」	×
9位	東野圭吾 「新参者」	×
10位	村上 春樹 「１Ｑ８４―ＢＯＯＫ１」	〇

神様のカルテ

神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる

信州の病院で働く内科医・栗原一止は、忙しい日々の中で、患者たちと真摯に向き合っていく。医者として、そして人間として悩みながらも成長していく一止の姿と、彼を取り巻く人々の人間模様を描いた物語。

医療現場の現実と、そこで働く医師たちの葛藤を丁寧に描いています。

横道世之介

1987年、大学進学のため長崎から上京した横道世之介。お人好しでマイペースな彼は、周囲の人々を巻き込みながら、平凡ながらもかけがえのない日々を過ごしていく。

世之介の生き方に触れることで、優しい気持ちになれます。

猫を抱いて象と泳ぐ

チェス台の下に潜み、成長を拒む少年。彼はからくり人形を操り、盤上の海に無限の可能性を見出す。やがて「盤下の詩人」と呼ばれるようになった少年は、その奇跡のような棋譜で人々を魅了していく。しかし、彼の内には成長と変化への恐れが渦巻いていた。

チェスを知らなくとも楽しめ、心に残る作品となりました。そして、読むとタイトルの意味が分かります。

ヘヴン

容姿の醜さからクラスでいじめられている少年は、同じくいじめられている少女と出会う。二人は誰にも打ち明けられない痛みを共有し、心を通わせていく。しかし、残酷な現実が、二人の関係を試していく。

1Q84

1984年の東京。青豆と天吾という二人の主人公が、それぞれ異なる世界で生きていた。青豆は、ある事件をきっかけに「1Q84」と呼ばれる奇妙な世界に迷い込む。一方、天吾は、謎めいた少女・ふかえりが書いた小説の書き直しを引き受ける。二つの月が浮かぶ1Q84で、二人の運命は徐々に交錯していく。

壮大なスケールで描く、パラレルワールドの世界です。

2009年(第6回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	湊 かなえ 「告白」	〇
2位	和田竜 「のぼうの城」	×
3位	柳 広司 「[第1弾] ジョーカー・ゲーム	〇
4位	池上永一 「テンペスト」	×
5位	百田尚樹 「ボックス！」	×
6位	貴志祐介 「新世界より」	×
7位	飯嶋和一 「出星前夜」	×
8位	天童 荒太 「悼む人 上」	〇
9位	東野圭吾 「流星の絆」	×
10位	伊坂幸太郎 「モダンタイムス」	×

【大賞】告白

中学校の女性教師が、終業式のホームルームで、自身の娘がクラスの生徒に殺害されたことを告白する。そこから、関係者たちの「告白」が始まり、事件の真相と、それぞれの心の闇が明らかになっていく。

衝撃的なミステリーを読みたい方におすすめです‼

ジョーカー・ゲーム

第二次世界大戦前夜、陸軍内に秘密裏に設立されたスパイ養成機関「D機関」。そこで訓練を受けた精鋭たちは、世界を股にかけ、命がけの諜報活動に挑む。スパイたちの頭脳と技術を駆使した、緊迫感のあるミステリー小説です。

スリリングな諜報活動や個性豊かなスパイたちが見どころです。

悼む人 上

旅をしながら死者を悼む青年・静人。彼は、殺人犯や災害の犠牲者など、世間から忘れ去られようとしている人々を訪ね、彼らの生きた証を悼み続ける。静人の旅を通して、生と死、そして人の業が描かれている。

感動的な人間ドラマを読みたい方におすすめです。

2008年(第5回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	伊坂幸太郎 「ゴールデンスランバー」	×
2位	近藤史恵 「サクリファイス」	×
3位	森見 登美彦 「有頂天家族」	〇
4位	吉田 修一 「悪人」	〇
5位	金城一紀 「映画篇」	×
6位	角田 光代 「八日目の蝉」	〇
7位	桜庭一樹 「赤朽葉家の伝説」	×
8位	万城目 学 「鹿男あをによし」	〇
9位	桜庭一樹 「私の男」	×
10位	重松清 「カシオペアの丘で」	×

有頂天家族

京都の狸一家・下鴨家の三男、矢三郎を主人公に、狸、天狗、人間が入り乱れる魔訶不思議な物語。父の死の謎を追いながら、矢三郎は個性豊かな家族や仲間達と、京都の街を舞台に騒動を繰り広げる。

矢三郎や魅力的な登場人物たちの会話が楽しい‼

悪人

孤独な土木作業員の祐一は、出会い系サイトで知り合った女性を衝動的に殺害してしまう。逃亡する祐一と、彼を愛してしまった女性・光代。

二人の逃避行を通して、人間の孤独と愛、そして「悪」とは何かを問いかける。

八日目の蝉

母性を描く心揺さぶるノンストップ・サスペンス

不倫相手の子供を誘拐し、愛情を注いで育てた希和子。やがて逮捕され、実の親の元へ戻った恵里菜。成長した恵里菜は、希和子の愛情を求めながらも、実の親との関係に苦労する。二人の女性の視点から、母性、愛情、そして罪と罰を描いた物語。

予想外の展開と、ラストが心に響きます。

鹿男あをによし

「並みの天才じゃない」 と金原瑞人氏激賞!

主人公の「おれ」は、ひょんなことから奈良の女子高に赴任することになった教師。そこで鹿と人間の奇妙な関係、そして「神の使い」としての鹿にまつわる謎の儀式に巻き込まれていく。鹿の言葉を話せるようになった「おれ」は、個性豊かな生徒たちと共に、古代から続く壮大な物語を紐解いていく。

少し不思議な物語を読みたい方におすすめです。

2007年(第4回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	佐藤 多佳子 「一瞬の風になれ」	×
2位	森見 登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」	〇
3位	三浦 しをん 「風が強く吹いている」	×
4位	伊坂 幸太郎 「終末のフール」	×
5位	有川 浩 「図書館戦争」	×
6位	万城目 学 「[第1弾] 鴨川ホルモー」	〇
7位	小川 洋子 「ミーナの行進」	×
8位	劇団ひとり 「陰日向に咲く」	×
9位	三崎 亜記 「失われた町」	×
10位	宮部 みゆき 「名もなき毒: 杉村三郎シリーズ２」	〇

夜は短し歩けよ乙女

山本周五郎賞を受賞の恋愛ファンタジー

黒上の乙女が夜の京都を気ままに歩き回る。彼女の奔放な行動に振り回される先輩の視点から、一風変わった大学生たちの恋と青春が描かれる。古本市、学園祭、風邪、そして奇妙な酒場。夜の京都を舞台に、奇想天外な出来事が次々起こる。

森見登美彦氏らしい、幻想的で独特な世界観が素敵です！

鴨川ホルモー

京都の大学に入学した主人公の阿部は、「京大青竜会」という謎のサークルに勧誘される。そこで彼が知ったのは、平安時代から続くという、式神を操り戦う「ホルモー」という謎の競技だった。個性豊かな仲間達とホルモーに青春をかける中、恋や友情、そして思わぬ事件に巻き込まれていく。

笑えて、ちょっと不思議な青春小説を読みたい方におすすめです。

名もなき毒

主人公の杉村三郎は、妻の妹の父親の死をきっかけに、ある一家の過去と現在に潜む「毒」に気づく。それは人の心を蝕み、社会を覆う、目に見えない毒だった。杉村は、事件の真相を追いながら、人間の心の闇と社会の歪みに迫っていく。

登場人物たちの心理描写が逸脱で、惹きつけられます。

社会派ミステリーが好きな方におすすめです。

2006年(第3回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	リリー・フランキー 「東京タワー オカンとボクと、 時々、オトン」	×
2位	奥田 英朗 「サウスバウンド」	×
3位	伊坂 幸太郎 「死神の精度」	〇
4位	東野 圭吾 「容疑者Xの献身」	×
5位	重松 清 「その日のまえに」	〇
6位	島本 理生 「ナラタージュ」	×
7位	町田 康 「告白」	×
8位	古川日出男 「ベルカ、吠えないのか？」	×
9位	桂 望実 「県庁の星」	×
10位	西 加奈子 「さくら」	〇

死神の精度

死神・千葉は、人間の死を判定するために、対象者と七日間行動を共にする。音楽を愛し、雨を降らせる彼が、様々な人間と出会い、彼らの人生を見つける中で、少しずつ変化していく。

死という重いテーマを扱いながらも、ユーモアと優しさに溢れた物語です。

その日のまえに

“王様のブランチ”で「BOOK大賞」を受賞した涙の感動作！

余命宣告を受けた妻、突然の事故で息子を失った夫婦、認知症の母と向き合う娘など、「死」を目前にした人々、あるいは大切な人を失った人々の心の機微を、重松清氏が温かく、そして時に切なく描いた連作短編集です。

これは泣きますよ…。今を大切に生きたい、妻をもっと大切にしたいと思えました。

さくら

少し風変りだけど、愛情深く個性豊かな長谷川家の五人と一匹の犬「さくら」。彼らが織りなす日常は、喜び、悲しみ、そして奇跡に満ちている。家族の絆、愛、そして喪失。彼らの日常を通して、生と死、そして愛おしい日々が描かれております。

2005年(第2回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	恩田 陸 「夜のピクニック」	×
2位	荻原 浩 「明日の記憶」	×
3位	梨木 香歩 「家守綺譚」	×
4位	絲山 秋子 「袋小路の男」	×
5位	伊坂 幸太郎 「チルドレン」	×
6位	角田 光代 「対岸の彼女」	〇
7位	雫井 脩介 「犯人に告ぐ 上」	〇
8位	飯嶋 和一 「黄金旅風」	×
9位	三浦 しをん 「私が語りはじめた彼は」	×
10位	市川 拓司 「そのときは彼によろしく」	×

対岸の彼女

第132回直木賞受賞作

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。二人は友情を育むが、些細なことから亀裂が生じていく。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女。多様化した現代を生きる女性たちの友情と葛藤を描いています。

犯人に告ぐ 上

連続児童殺人事件の犯人は、テレビ局に脅迫状を送り付け、世間を騒然とさせる。警察は、捜査責任者をテレビに出演させる「劇場型捜査」を敢行。しかし、それは前代未聞の捜査方法であり、警察内部でも賛否両論が巻き起こる。

犯人と警察の心理戦、そしてメディアとの駆け引きが緊迫感あって惹きつけられます‼

2004年(第1回)本屋大賞受賞作

順位	著者/作品	聴き放題
1位	小川 洋子 「博士の愛した数式」	×
2位	横山 秀夫 「クライマーズ・ハイ」	〇
3位	伊坂 幸太郎 「アヒルと鴨のコインロッカー」	×
4位	森 絵都 「永遠の出口」	×
5位	伊坂 幸太郎 「重力ピエロ」	×
6位	石田 衣良 「4TEEN」	×
7位	よしもと ばなな 「デッドエンドの思い出」	×
8位	福井 晴敏 「終戦のローレライ」	×
9位	京極 夏彦 「陰摩羅鬼の瑕」	×
10位	矢作 俊彦 「ららら科學の子」	×

クライマーズ・ハイ

地方新聞社の記者・悠木は、日航機墜落事件の報道責任者となる。未曽有の大惨事の取材を通して、報道機関の使命と個人の感情の間で葛藤する。極限状態の中で、記者たちはそれぞれ「クライマーズ・ハイ(興奮状態)」に陥っていく。

報道機関の裏側に興味がある人におすすめです。

オーディブルの紹介

オーディブルの登録方法と使い方

オーディブルの登録方法や使い方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。画像付きで分かりやすく解説しています。【オーディブルの登録方法や使い方】

オーディブルの退会方法も、こちらの記事を参考にして頂ければ、3分もかからず完了できます。【オーディブルの退会方法】

オーディブルで本屋大賞の作品を読むメリット

他にも、オーディブルの評判や実際に使った感想を知りたい方は、こちらをご覧ください。【オーディブルの評判と感想】

オーディブルの便利機能

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オーディブルの便利機能をもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。【オーディブルの便利機能と使い方】

オーディブルの料金

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まとめ：【2025年最新】オーディブルで聴ける！本屋大賞ノミネート作・全93冊

この記事では、本屋大賞にノミネートされた歴代の受賞作から、オーディブルで聴くことができる作品をご紹介しました。

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