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【書評】野球嫌いな私が選ぶ2025年本屋大賞!結果は2位でも早見和真『アルプス席の母』は断トツ1位だった

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【書評】野球嫌いな私が選ぶ2025年本屋大賞!結果は2位でも早見和真『アルプス席の母』は断トツ1位だった

私はテレビで野球が出ると、すぐにチャンネルを変えるタイプです!それほど野球には興味がないんです。

その為、高校野球の小説だと知った、早見和真さんの『アルプス席の母』は読もうか非常に悩みました。

正直に言うと、2025年の本屋大賞にノミネートされたから渋々読んだ感じです。

読んだ感想を結論から言うと、心が熱くなり、何度も涙を流して楽しめました‼

この記事で分かること

『アルプス席の母』の魅力とネタバレなしの感想

きっと私のように、野球に興味がなかったり、息子がいなかったりと、共感できるか心配で読むのを躊躇している方も多いと思います。

ですので、野球に興味がなくても、息子がいなくてもめちゃくちゃ楽しめる小説であることを精一杯お伝えします!

『アルプス席の母』の基本情報

2025年本屋大賞2位の作品ですが、個人的に断トツ1です‼

著:早見 和真
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作品情報

タイトル:アルプス席の母

著者:早見和真

出版社:小学館

発売日:2024年3月15日

ジャンル:スポーツ小説、家族小説、人間ドラマ、青春小説

著者情報

早見 和真(はやみ かずまさ)さんは、1977年生まれの日本の小説家です。

作品の登場人物である、秋山菜々子(母)と航太郎(息子)と同じ、神奈川出身です。

早見さん自身も桐蔭学園高等学校の野球部だったそうです。しかも2個上にプロ野球の高橋 由伸さんがいました。

自身の野球経験があったからこそ、フィクションでありながら、強豪校のリアルな裏側を描けたんですね!

代表作にはこちらがあります。

代表作

店長がバカすぎて

  • 西脇市図書館大賞2020受賞
  • 第17回本屋大賞9位

あらすじ

「負けるもんか」

これは、一人の球児とその夢を全身で支える母が、共に歩む道のりの中で経験する葛藤と希望を描いた物語です。

主人公・航太郎の母である、秋山菜々子は神奈川県で看護師として働き、一人息子を育てていた。

航太郎は小さい時から、甲子園で優勝することが夢であり小・中学校でも周りの子と頭一つ抜きん出ていた。

シニアリーグで活躍する航太郎には、多くの強豪校からスカウトが来ていたが、選んだのは大阪のまだ強豪校としては名が売れていなかった学校である。

声のかからなかった高校を打ち破るために選んだこの高校で、母と子は実に様々な経験をしていくことになる。

不慣れな土地での暮らし、父母会の厳しい謎ルール、それに激やせしていく息子…。

甲子園で優勝

果たして母と子の夢は叶うのか?

主な登場人物

この物語は、母親である奈々子が、息子である航太郎とともに夢を追いかける物語です。

話が進むにつれ、ムカつく父母会や監督、二人の心の支えになる存在など様々な登場人物が出てきます。

この記事では、主な中心人物である二人をご紹介します。

秋山菜々子

航太郎の母である奈々子は、看護師で夜勤もあり忙しい毎日を送っている。

土日の休みは部活に顔を出したり、遠征の参加など暇がない。

それも彼女がシングルマザーなのでなおの事。

しかし、息子の野球にかける情熱を人一倍理解しているからこそ、息子の進学と共に不慣れな大阪という土地に住むことを決心する。

航太郎

甲子園で優勝すること

それが航太郎の小さい頃からの夢であった。

現在は、入りたかった甲子園常連校を倒すことを目標にしている。

がしかし、高校に入学し、寮に入ってからミルミルうちに激やせしていく。

どんな窮地に立たせられても、持ち前のポジティブさは勇気をもらえます。

Amazonでの評価

Amazonでの評価

早見和真さん著の『アルプス席の母』は、Amazonのレビュー数619件で、星4.6と超高評価です!

読者の心を掴む高評価レビュー

ここでは、実際に本を読んだ方の感想を一部抜粋してご紹介します。

航太郎がとにかくいい子

たしかに、新しい高校野球の物語で、人間模様のストーリーが好きな自分にとってはとても楽しめた。親同士の人間関係も、妙にリアルでストーリーに入り込むことができた。
航太郎がとにかくいい子で、応援したくなる、読み進めたくなる話でした。

Aya

航太郎が良い子で応援したくなるという声が多数ありました。

どんな時もポジティブで、大人顔負けの思考には驚きます。

それと子供らしさが垣間見え、調度いいバランスです。

涙腺崩壊

元高校球児、指導者の視点で読んでもかなりグッとくる内容。フィクションのお話だけど、あるあるエピソードで溢れていて、まるで現実のようだった。

くにお

元高校球児で、指導者の立場でも共感するほどリアルな描写は、この物語の最大の魅力の一つです。

フィクションでありながら引き込まれる世界観は、このリアリティにあったんですね。

 泣いて笑って共感しました

野球をやってる子供がいる人はもちろん、スポーツをやってる子供がいる人にも共感してもらえる感動作でした。とにかく惹き込まれて、あっという間に読み終わりました。

Amazon カスタマー

野球に限らず、スポーツをしている子供を持つ親にはドンピシャに刺さる内容ですね!

もちろん子供がいなくても、野球が特別好きでなくとも楽しめますが、奈々子と立場が近い親が読んだらどっぷり感情移入することでしょう。

泣いて笑ってと、感情を揺さぶる素晴らしい物語ですね。

おすすめポイント!-なぜ野球嫌いでも楽しめるのか-

おすすめポイント!-なぜ野球嫌いでも楽しめるのか-

野球よりも人間模様がメインだから

この物語の最大の魅力は、試合の勝敗や技術的な描写よりも、登場人物たちの心の動きや人間関係に深く焦点を当てている点にあります。

夢を追う息子、それを支える母、そして周囲の人々が織りなす繊細な感情の描写に、きっと心を奪われるはずです。

さらに父母会など親の活動がピックアップされている

高校野球を題材にしながらも、選手だけでなく、アルプス席で声援を送る親の活動や葛藤がこれほどまでに描かれた小説は他にありません。

厳しい父母会のルール、親同士の人間関係など、知られざる裏側がリアルに描かれています。

親と子が共に険しい道のりを乗り越えていく姿に胸が熱くなる

夢に向かって奮闘する息子と、不慣れな環境で奮闘する母親。

立場は違えど、互いを思いやり、共に困難を乗り越えようとする二人の姿は、読者の胸を熱くします。

読みながら、何度も心を揺さぶられる感動の場面に出会うでしょう。

随所に心震わす名言が散りばめられている(息子)

航太郎が言った監督に対してのこのセリフが印象に残りました。

最後まで敵であり続けてくれた。

早見和真 | アルプス席の母

あまり褒められた性格・指導ではない監督ですが、それでもこの言葉で航太郎は監督への感謝を表現しています。

その考え方やこれまでの航太郎の行動を振り返ると、なんとも言葉に出来ない熱い気持ちが溢れてきます。

ぜひ、実際に読んでこの胸が目頭が熱くなる体験を共有したいです!

著:早見 和真
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【ネタバレなし】本書を読んだ感想

入りだしから心がつかまれた

私がこの物語に引き込まれたのは、わずか一文からでした。その一文とは…

本当は女の子のお母さんになりたかった。

早見和真 | アルプス席の母

野球メインの話かな?と構えていた私に、この1行は強烈に刺さりました。

野球をする我が子を支える母がメインの話だと伝わってきますよね!

それにしてもこの言葉は気になります。生まれてきた子が男の子で今の気持ちはどうなのでしょうか…。

続きが気になり、一気に物語に引き込まれました。

父母会の謎ルールに怒りを覚える

物語の序盤で明かされる父母会の謎ルールには、正直なところ憤りを感じました。

なぜそこまで野球に尽くさないといけないのか?なぜこんなにも理不尽な決まりが存在するのか。

これで息子の野球が上手くなるなら黙って従いますが、そんな事ないですからね。

奈々子(母)の悔しい気持ちがひしひしと伝わってきました。

高圧的な監督の態度に心を痛める

父母会の謎ルールに続き、監督の横柄な態度には呆れました。

それでも選手の運命を握っているのは監督ですから、親も従うしかありません。

その監督の態度に振り回されるのは、奈々子だけでなく他の父母も一緒です。

それぞれに考えや思惑があり、その描写は高校野球の裏側を、あたかも生で見ているようでした。

理不尽に立ち向かう息子の考えに感動

理不尽な人間関係に振り回されているのは、息子も同じです。

監督に先輩にと、慣れない環境で暮らしながらも我が子が頑張っているんです‼しかもあらすじでもありましたが、激痩せしていくもんですから、本当に心配になりますよね。

だが、しかし‼

航太郎は強いんです!

この物語を明るく、爽やかに、楽しく、そして明日から頑張ろうと思わせてくれる大切な存在です。

私自身、航太郎の発言や考えに何度泣かせられたり、感心させられたか覚えていません‼

それに航太郎と奈々子のやり取りは声を出して笑いました。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

野球が好きでなくても、早見和真さんの作品や本屋大賞ノミネート作に興味がある人

「高校野球」というテーマに抵抗がある方でも、安心してください。この物語の魅力は、野球のルールやプレーの描写よりも、登場人物たちの心の葛藤や人間関係に深く焦点を当てている点にあります。

特に、息子を思う母の姿、そして家族の在り方を描いた物語は、読む人を選びません。

『ひゃくはち』から15年、著者がたどり着いた全く新しい高校野球小説の形を、ぜひ体験してみてください。

夢を叶えるためにひたむきに努力する主人公や家族から力をもらいたい人

この作品は、夢に向かってひたむきに努力する息子と、その息子の夢を支えるために自らも奮闘する母親の姿に胸を打たれます。

上手くいかない時、挫けそうな時に、二人が見せる強さとポジティブな姿勢は、私たちに「生きる力」を与えてくれます。

読み終わった後、きっと「また明日からも頑張ろう」という前向きな気持ちにしてくれるはずです。

読後感の良い感動を体験したい人

「感動する小説を読みたいけど、悲しいだけの物語は苦手…」という方にも、この本はおすすめです。

物語は決して平坦な道のりではありませんが、辛い経験を乗り越えていく親子の姿や周囲の人間関係に心が温かくなるはずです。

何度も涙が溢れながらも、読後は温かい気持ちと希望に包まれる素敵な読書体験があなたを待っています。

まとめ:【書評】早見和真『アルプス席の母』

まとめ:【書評】早見和真『アルプス席の母』

この記事では、早見和真さん著の『アルプス席の母』の魅力や感想、評判を詳しくご紹介しました。

野球がメインの物語ではないことが伝わったでしょうか?

もちろん野球が好きな方も楽しめますが、そうでない方だって全く関係なく楽しめます。

野球が正直好きではない私ですら、『アルプス席の母』が2025年の本屋大賞に選ばれるように祈ったくらいですから。

本屋大賞の結果が2位でしたが、私の中では『アルプス席の母』が2025年の本屋大賞です。

ぜひ、本屋大賞にノミネートされた人気作を読みたい方や、明日からの元気が湧いてくる面白い物語を探している方は読んでみてください。

著:早見 和真
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なお、本書はAudibleでもお読みいただけます。

30日間の無料体験ができる今のうちに『アルプス席の母』を聴いてみませんか?

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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オーシャン

読書したらチート過ぎ!
残業男⇒必ず定時退社マンへ
他にも、
筋トレ・副業に目覚める、人間関係が楽になるなど人生が好転しました。その経験から本の素晴らしさを当サイトを通して発信していきます!
【実績】
〇年間読書数:500冊
〇KindleとAudible歴2年
〇保有資格:作業療法士
〇筋トレ歴:6年

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