「人魚が逃げた」
ファンタジーなタイトルと可愛らしいカバーが目を引きますよね‼
その第一印象の期待を見事に応えてくれた、素敵な作品でした。

読書オタクの私が、ネタバレなしで本書の魅力をお伝えします
それではご紹介していきます。
【基本情報】青山美智子/人魚が逃げた
作品情報
タイトル:人魚が逃げた
著者:青山美智子
出版社:PHP研究所
ジャンル:小説、フィクション
著者情報
プロフィール
1970年6月9日生まれの、愛知県出身の作家です。
シドニーの日系新聞社で記者として働いていた経歴もあります。
作風の特徴
読む人が共感しやすい、「日常の人々」を描いた作品が多いです。
悩みにそっと寄り添ってくれるような、温かく、安心感が得られる作品が魅力です。
受賞歴

どの作品も素敵すぎて代表作が選べない…‼
【あらすじ】青山美智子/人魚が逃げた

幸福度最高値の傑作‼
ある週末、SNSで「人魚が逃げた」という言葉がトレンドになった。
銀座に突如現れた「王子」と名乗る男が、「僕の人魚が逃げたんだ…」と言って彷徨っていることが事の発端だ。
本当にどこかの王子さまと言ってもおかしくない風貌に、人魚の話をする王子の表情はとても儚げで魅力に映った。
時を同じくして、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。
5人の男女の運命、そして王子と人魚の行方はどうなるのか。
【登場人物】青山美智子/人魚が逃げた
第1章:友治(ともはる)
学生時代にスカウトされ、俳優業をしていた。
大学を卒業と同時にタレント業から足を洗い、一般企業に勤める。
現在12歳年上の女性と交際中。
第2章:伊都子(いつこ)
昔と今の自分のギャップに落ち込んでいる。
何のために私は生きているんだろうと。
第3章:渡瀬昇(わたせのぼる)
絵の収集に力を入れていたら、妻に愛想をつかされたどうしようもない男。
無神経に人を傷つける所がある。
第4章:日下部伸次郎(くさかべしんじろう)
文学賞の選考結果を待つ小説家。
不合格ならメールで、合格なら電話で喜びを分かち合おうとする素敵な人。
第5章:理世(りよ)
銀座の高級クラブでママとして働いている。
王子
SNSで話題になっている王子‼
5人の男女の前に現れます。
本物の王子と言われたら、疑いようもないほどの容姿。
それに人魚を語るその儚げな様子には、関わる人の胸を打つようで、思わず言葉をかけてあげたくなる。
【見どころ】青山美智子/人魚が逃げた

「王子」と出会った後の5人の変化
あらすじにもあるように、本書に登場する5人は人生の節目を迎えています。
それぞれに悩みや葛藤があるんです。
そんなタイミングで、まるでおとぎ話の世界からそのまま現れたかのような「王子」に出会います。
その短い出会いの中から、自分に必要なことが分かる。
その瞬間やその後の行動が本書の魅力です。
王子の正体とその後
王子の正体って気になりますよね‼
舞台稽古の練習なのでしょうか?
また、王子は無事に人魚を見つけることができるんでしょうか。
ぜひ、最後までお楽しみください。
【書評】青山美智子/人魚が逃げた

第1章から心が洗われた
第1章の友治と王子のやり取りに感動しました。
友治は12差年上の女性との恋愛に悩んでいた。
「言葉にしてくれないとなかなか相手に伝わらない」
これは年上彼女への不満。
ただ、目やしぐさ、自分との関わり方を思い出せば、言葉にせずともたくさんの愛を贈っていたと気づくシーン。
このシーンに心が震えました。
私自身言葉にしないと伝わらない派だったからこそ、同じ考えの友治に深く共感できたんだと思います。
その後、嘘偽りのない自分自身を見せようと決意する友治君、最高です。
登場人物の心が晴れる様子が素敵
王子と出会う人々、王子もまた素敵な気づきに出会います。
その出会いがきっかけで、心の靄が晴れたかのようなシーンは、読んでいて嬉しくなります。
どの人物にも共感できることが多く、心が温かくなりました。
ある章と章の繋がりに感動した
続きが気になった、あの章と章が繋がっていました。
それだけでも感動ですが、王子のセリフも素敵すぎる。
「ここからはあなたが」
幸福度最高値の傑作とは、まさにこの瞬間なのでは‼
あぁもう最高過ぎる‼‼もっかい読む。
【おすすめな人】青山美智子/人魚が逃げた

疲れている、癒されたい方
青山美智子さんの作品の特徴でもある、温かな読後感。
本書も至る所にほんわかするポイントがあります。
疲れていた気持ちが、ジュワーっと飛んでいきますよ!
私は本書で癒されました。
心を洗浄したい方
王子と登場人物とのやり取りにきっと感動するはず。
私は、はやくも1章で涙しました。
日々の生活で幸せを感じたい人
特別なことをしなくても、生きている毎日が幸せなんだと実感しました。
読後は大切な人たちへの感謝で溢れました。
きっとあなたも、本書を読めば幸福を実感できるはず。
【まとめ】青山美智子/人魚が逃げた
この記事では、青山美智子さんの「人魚が逃げた」を紹介しました。
5年連続本屋大賞にノミネートされるなんて凄いですよね‼
本書もまた、素敵な物語でしたので、ぜひ本屋大賞を受賞できますように。
タイトルとカバーで興味を持った方も、ぜひお手に取ってみてください。
素敵な、青山ワールドを味わえますよ。
【お得!】人魚が逃げたを無料で読める⁉

青山美智子さんの『人魚が逃げた』は、なんとオーディブルで読むことができます。
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