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【書評】木爾 チレン『二人一組になってください』ならないと散るデスゲーム開始

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【書評】木爾 チレン『二人一組になってください』ならないと散るデスゲーム開始

高校最後の日を思い浮かべてください。

寂しかったり、スッキリしたりと人それぞれ感情が沸き起こってくるでしょう。

これからの大学生活や社会人としての自分にワクワクしているかもしれません。

そんな特別な日の朝、担任の先生からデスゲームを宣告されるんです。

オーシャン
オーシャン

冗談でしょ!

きっと誰もがそう思うでしょう。しかし、容赦なく悲惨な現実に襲われていくことになります…。

この記事では、そんな気になる『二人一組になってください』の魅力をネタバレなしでご紹介していきます。

この記事で分かること

  • 『二人一組になってください』のネタバレなしの魅力や感想、評判

『二人一組になってください』の基本情報

作品情報

タイトル:『二人一組になってください』

著者:木爾 チレン(きなちれん)

出版社:双葉社

発売日:2024年9月19日

ジャンル:デスゲーム小説、青春サスペンス・ミステリー、社会派ミステリー

著者情報

木爾 チレンさんは、京都府出身の小説家です。

代表作は、本書の『二人一組になってください』の他、『みんな蛍を殺したかった』があります。

好きな男の子に16回振られたことがきっかけで、中学生から小説を書き始めたそうです。

そんな著者ですが、容姿端麗でありますが、学生時代のご自身のことを「3軍」で余っていたタイプと述べています。

現代に生きる女性の心理描写が鋭く、女子高生が主人公でカーストをテーマにした作品を扱っています。

あらすじ

「二人一組になって下さい」

手を繋げなかった人は死ぬ……。どうしてこんなことになったのだろうか。

今日はいよいよ高校最後の卒業式。担任の先生が教室に入り、感動的なことを言うのかと予想していた。しかし、先生から告げられた言葉は祝いの言葉でも、卒業後の人生を応援する言葉でもなかった。

「このクラスには『いじめ』がありました。いじめをした人間は死刑になるべきです

死の宣告だ。

この言葉から、先生の最後の特別授業が始まった。

二人一組になれなかった人はその場で死に、生き残った生徒だけが卒業式に出席できる。

なぜこんなことになったのだろうか?先生の目的は?本当に死ぬわけはないよね…?

これからそれぞれの醜い本性が暴かれ出す‼あなたには本当の友達はいますか?

主な登場人物

主な登場人物

生徒は全員で27人います。登場人物はかなり多いですが、一人ひとり個性的で覚えやすいので安心してください。

ここでは各カーストから、主要なキャラに絞ってご紹介します。

一軍:クラスの頂点に君臨する生徒たち

朝倉花恋(あさくらかれん)

私立八坂女子高校に転校してきた生徒。

容姿端麗であり、彼女を一目見た生徒は間違いなく一軍女子と認定するほどのオーラをまとっている。

それに、他の生徒とは違い、体育の授業で二人一組から余った三軍女子と自らペアになるほど優しい性格。

大神リサ(おおかみりさ)

このクラスのリーダー的存在。

言葉や態度がきつく、先生たちも彼女のことを恐れている。

私こそが生き残るべきだと確信している。

二軍:曖昧な立ち位置の生徒たち

金森留津(かなもりるつ)

この私立の最底辺高校に通うには似つかわしくないほど、真面目で勤勉。

しかもこの学校の生徒会長も務めていた。

そんな彼女は唯一、水島美心の中学時代を知る人物である。

三軍:教室の最下層にいる生徒たち

水島美心(みずしまみしん)

本作の主人公。

あることがきっかけで暗くて無口になってしまった。

学校では、植物の水やりを担当しており、人よりもお花と話す時間の方が長い。

同じ中学の金森留津のことが気になるが、話しかけられずに卒業の日を迎えた。

先生

鈴田麻美(すずたあさみ)

一軍と二軍女子からは「おスズ」というあだ名で親しまれている。

表情に乏しく頼りない印象をもたれるが、水島美心に「何かあったら言ってね」と、優しく声を掛けたりと気にしてくれていた。

だが、卒業式のホームルームで優しさは一変し、デスゲームの首謀者となった。

Amazonの評価

Amazonの評価

木爾 チレンさんの『二人一組になってください』はAmazonのレビュー数128件で、星評価4.3です。

ここでは、実際に本を読んだ方の感想を一部抜粋してご紹介します。

読者の心を掴む高評価レビュー

キャラ設定が濃密で読み応え十分!

キャラクターの描写が抜群に巧みでそれだけで読めてしまう。これだけの登場人物にそれぞれエピソードと個性を付けて、コンパクトにまとめた作者の力量には感服する。読了後に読み返すと更に楽しめて、展開や各人の個性が分かった上で再読すると、実在するクラスかのようなリアルさを感じられた。

RJM

総合的に見たらとてもいい作品です。

ひとりひとりの過去の思い出や経験などが細かく書かれており、女子高生の私にも共感できることが山ほどありました。
特にいのり、萌、リサ、歌、乃愛の過去の話などが特に気に入ってます。
今学校に通ってる中高生をメインにぜひ読んで頂きたいです。

城ヶ崎

生徒が27人もいたら、誰がどんな人か普通なら分からなくなりますよね。

しかし、一人ひとりの背景が描かれているので、記憶に残りやすいんです。

この大人数の背景を含め、よく読みやすいようにまとめたなと文章力、構成力に驚かされました。

賛否両論?悪い評価にも注目

細かいことはいいんだよ

コサージュの仕掛け、生徒たちに反省を促して今後に活かす気がないのに一気に殺さずゲームさせる意味、ゲームの趣旨を考えたらこのクラスよりももっとふさわしいクラスがあったはず、特定生徒の母親は何か犯罪に近い出稼ぎでもしているのではないか?といった疑問が最後まで放置のまま終わってしまったところにがっかりした。
自己主張しない特定の生徒に積極的に関わらなかったことは死ぬほどの罪なのか、たまたまクラスメイトになっただけの他人に対して期待しすぎではないかと思った。

引っかかりをあげるとキリがないが、次はどういう組み合わせになるのかとハラハラして、面白くて一気に読んでしまった。くやしい。

うな

このコメントには「確かに‼そういう考えもあるよね!」って納得させられました。

死ぬほどの罪ではない生徒もいたのに…。いや、死んでもいい人なんていませんが。

死ぬほど怖い目に合わせて改心させるという方法でも良かったと思いますが、これはこれで過激な所も本書の魅力なので良かったのではないかと。

こういう考察ができるのも、『いじめ』について考えるきっかけになり、結果として良書ですね。

おすすめポイント

おすすめポイント

本格的なデスゲームを楽しめる

あんなにいたクラスメイトが…と驚くほどの勢いに感じるかもしれません。

デスゲーム系が好きな人にとっては期待通りの物語といっていいでしょう。

一人ひとりがどんな性格なのか頭に入れてお楽しみください。

今までの人間関係が崩れていくリアルな描写

それはそれは皆、きらきらした女子高生生活を送っています。

でも裏の顔や本当の気持ちって教室では出せませんよね。

最後の登校日(もう会わない)×命がかかっている

特に一軍女子の人間関係の変化に注目です。

大人の心を揺さぶる、深いテーマ

本書は『デスゲーム』という物語の中心とは別に、『いじめ』というテーマがあります。

『いじめ』には色んな種類がありますし、加害者って本当に自分が悪いことをしていると気づかないんですよね。

そんなどうしようもない登場人物の最後にスカッとさせられるだけでなく、『いじめ』について考えさせられる内容だと感じています。

普段目を背けてきたテーマでも、物語を楽しむだけで明日からの人との関わり方が変わるかもしれません。

【ネタバレなし】本書を読んだ感想

【ネタバレなし】本書を読んだ感想

卒業式当日の先生の変貌に引き込まれた

先生は生徒と年齢が近い事や頼りない印象から、親しまれてきたというよりは、生徒に舐められていました。

そして表情も乏しかったあの先生が卒業式の朝に満面の笑みで現れます。

私はそのギャップに、一気に引き込まれました。

特にオーディブルを使って聴いていたため、声の抑揚やボリュームが上がってくる感じに鬼気迫るものを感じました。

これからまさにデスゲームが始まるぞ‼という気持ちが見事に高まりました。

大人のための道徳の授業

正直言って、本書は過激な表現が多いです。

だからこそ響くものがあるのかもしれません。

ある程度大きくなってきた人には、小学生の時に習ったような「いじめは良くないです」というような、言葉だけでは足りないのかもしれません。

ぜひ、色んな方に本書を読んでもらい、何かを得て頂けたら嬉しく思います。

自分だけでなく周りにも関心を持ってほしいというメッセージに感じた

集団で過ごしていると自分の立場を守りたいものです。

だってみんな自分が可愛いですからね。

特に、学生の時なんて、自分の事だけで精いっぱいですよね。

だけどちょっとでも、自分以外の人に目を向けられるようになったら、人間関係って良くなる気がしますよね。

本書は過激ながらも、色んな人に目を向け二人一組になって手を取り合うことの大切さを伝えてくれているように感じました。

本書のデスゲームを楽しみながらもそういった意識の変化が私自身にも起きたように感じます。

こんな人におすすめ

こんな人におすすめ

デスゲームモノが好きな人

『バトル・ロワイアル』や『リアルアカウント』などのデスゲーム系が好きな人におすすめです。

自分だけは生き残れる、生き残れるにふさわしい、自分は死ぬなんて考えてもない

そんな奴らが登場する本作はまさに見ものです。

表面的な人間関係が崩れていく様子を楽しみたい人

あんなに仲良かった人たちがまさかの…。

というような、化けの皮がはがれていく描写を楽しみたい人におすすめです。

『いじめ』について考えたい人

本書はスクールカーストという表現で、1~3軍の視点で見た『いじめ』の実態が見えてきます。

この多角的な視点や物語を通して、広い視野で人との関わり方を学べると思います。

また、『二人一組になって下さい』というタイトルや物語から、あなたなりの解釈でぜひ著者からのメッセージを受け取ってみませんか。

まとめ:【書評】木爾 チレン『二人一組になってください』

この記事では、木爾 チレンさん著の『二人一組になってください』の魅力や感想、評判をご紹介してきました。

単純にデスゲーム系の物語を楽しみたい人、『いじめ』という重いテーマを考えたい人にもぜひおすすめです。

この人間関係や人の崩壊から何を受け取るのかはあなた次第!

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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