「5秒に1回笑える」
自分で書いておいて、なんとも疑わしいタイトルだ。
だがしかし、一度読めばあなたも思うことだろう。
朝井リョウさん。
真面目に書いている文章も、もう全部がふざけているようにしか思えないよって。
この記事では、本書の書評をメインでお伝えしていきます。
わたしは本書で朝井リョウさん自身のファンになりました。
【基本情報】朝井リョウ/時をかけるゆとり
タイトル:時をかけるゆとり
著者:朝井リョウ
出版社:文藝春秋
発売日:2014年12月10日
ジャンル:随筆・エッセイ
ゆとりシリーズの1作目です。
本書と併せ、ゆとりシリーズは3作あります!
話のつながりがあるから、順番通り読むとより楽しめるよ!
【あらすじ】朝井リョウ/時をかけるゆとり
就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初エッセイ集では天与の観察眼を縦横無尽に駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。
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本書は、ゆとり世代の作家・朝井リョウさんが、主に大学生活で体験したできごとを記しています。
日常のできごとを直木賞作家の文才を遺憾なく発揮し、笑わせにかかってきます。
代表作「何者」など、正統派の小説を読んだ人が、初めてこのエッセイを読んだら驚愕することでしょう。
朝井リョウさんってこういう人なんだ……。(良い意味で)
【書評】朝井リョウ/時をかけるゆとり
「5秒に1回笑う」と表現して間違いではないほど、最初から最後まで笑い過ぎて苦しかった。
本当に苦しかった。
カフェでオシャレに読書でもしようと♪と、思いたち、タリーズに直行。
その時持参したのが本書「時をかけるゆとり」
この表紙ふざけてる‼面白い。
そう思いながらも他人にこの表紙を見られたら恥ずかしいので、ブックカバーをつけて読むことに。
ダイエットドキュメンタリーの製作にあてられる日数は1日だけとなった。朝から夜までビデオカメラを回し続けたところでHは絶対に痩せない。この時点ですでに「ダイエットドキュメンタリー」ではなく、「Hが一日に食べたものを随時報告する映像」が製作されることが決定した。
時をかけるゆとり | 朝井リョウ
久しぶりに心から笑った。
しかもカフェで。
笑いを頑張って耐えていたつもりだが、ただならぬ雰囲気を察知したのか周囲の視線が痛い。
恥ずかしい‼
ここで恥ずかしがっていては余計に恥ずかしいと思い、何もなかったように読書を再開。
こんなものを学祭で放映するくらいなら、確保した出展スペースをゴミ箱にでもしてもらったほうがマシだ。誰もがそう思う中、Hはカメラの前でけなげにバナナを食べる。
時をかけるゆとり | 朝井リョウ
私はコーヒーを残し、開いた本で顔を覆い店をあとにした。
今でも残したコーヒーを思うと後悔している。
あんな本外で読まなければよかった、と。
本書のズルいところはカウンターだ。
たまに朝井さんらしく、青春の描写が入ってきたと油断したわき腹にストレートである。
それに、朝井リョウさんって、
- 戦後最年少の直木賞作家
- イケメン
- 青春小説が得意
これらから「さわやか」な印象がありませんか?
わたしは、「23歳で直木賞受賞ね。それにイケメンだね。ふーーん。」
「ふーーん」って印象から入っていたので、ダブルでカウンターを頂きました。
すんごい自虐‼
本書を読んで、すっかり朝井リョウさんのファンになり果てました。
【こんな人におすすめ】朝井リョウ/時をかけるゆとり
悩んだり、落ち込んでいる時
読書が好きな人ならば、読書をすればストレスが軽減できたという人も多いと思います。
ですが、実際悩んだり、落ち込んでいる時って、何か本を読もうと思っても何を読むか悩みますよね。
しっとりした話なら、鬱々した方向に引っ張られそうだし、だからといって壮大なミステリーやSFは読む元気がない…。
そんな時、本書が最適です。
ただただ面白い。
読みやすい文だから、実際に落ち込んだ時読んでもスッと入ってきました。
しかも、内臓の奥底から笑いがこみあげてきて、元気が湧いてくるんですよね。
ぜひ、メンタルが落ちてるなぁって時に読んで欲しいです。
単純に面白い本を読みたい時に
わたし個人の意見ですが、ギャグマンガやお笑いを見るよりも面白いと感じました。
文章にしか表現できない面白さを、直木賞作家の文才を無駄に発揮。いえ、遺憾なく発揮しています。
ぜひ、自宅でお楽しみください。
外で読むのは控えた方が無難です。
朝井リョウのファンor興味がある人
朝井リョウさんの作品のファンなら、ぜひ読んでみて欲しい。
こんな素敵な人?だったのと、驚くことでしょう。
また、私みたいに、名前や経歴は聞いたことがあるぞ。という方にも読んで欲しい。
作家さん自身を知ることで、他の作品にも興味が持てると思います。
ゆとり世代orタイトルに興味がある人
私自身、朝井さんとかなり年が近いゆとり世代です。
そのため親近感を感じて、楽しむことができました。
きっと違う世代の方でも、朝井リョウさんの天才的な文才に魅了されることでしょう。
まとめ:読んだら朝井リョウさんの虜になる
読書が好きでも、作家さんについて知らないことって意外と多いんじゃないでしょうか。
本書は小説ではなく、朝井リョウさんのエッセイになります。
朝井リョウさんの体験談がふんだんに書かれており、どの話もユーモラス。
作家さん自身を知ることで、他の作品にも触れるチャンスになります。
私は、ハチャメチャなギャグから真面目な小説のギャップにやられました。
おかげで、全作品を読もうとワクワクしています♪
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