2024年、小説も映画でも爆発的な人気を誇った「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
わたしは、映画も小説もみて涙が枯れるほど泣きました。
この記事では、ネタバレなしで感想をお伝えします。
著者:汐見夏衛(しおみなつえ)氏について
鹿児島県出身、愛知県在住。2016年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でデビュー。2017年野いちご大賞を受賞した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』がシリーズ累計20万部を超える大ヒットに。ほか、著書多数(すべてスターツ出版刊)。
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汐見夏衛さんは高校で教師をしていたんだよ!
教科は国語。
汐見夏衛さんが先生なら国語も楽しいだろうなあ。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」のあらすじ
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸け戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
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「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で印象的だったところ
主人公・百合が道を歩いていた時にやせ細った少年と出会った場面が心に残りました。
どれだけ少年がお腹を空かせてひもじい思いをしていたかが痛いほど伝わってきます。
どれほど戦争が過酷な事かも伝わってくる。
だからこそ百合が言ったセリフは、誰よりもまっすぐで心に刺さった。
「・・・早く戦争が終わればいいのに」
「早く敗けを認めちゃえばいいのに」
「そしたら、こんな戦争なんか終わって、みんな普通の生活に戻れるのに。」
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 | 汐見夏衛 一部引用しました
戦時中のNGワード満載です。
ですが、戦争に負けることを百合は知っています。
現代人の百合だからこそ言えた真っすぐな気持ちと少年の姿から胸が締め付けられました。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の感想
タイムスリップした主人公がそこで出会った青年と恋に落ちます。
初恋の相手がまさか特攻隊とは…。
戦争という過酷な時代を背景にしたラブストーリーは心に響くものがありました。
冒頭の主人公は思春期真っ盛りという感じでしたが、青年との出会いから成長していきます。
主人公の成長と恋の行方が気になって一気読みしました。
本当の最後まで涙が止まらなかったです。
読後は、温かい気持ちと切ない気持ちが同時に押し寄せ、余韻がしばらく続きました。
主人公と青年だけではなく、食堂の優しいおばちゃんや同じ特攻隊員たちなど、それぞれの心理描写が上手です。
思わず感情移入してその場にいるような気分を味わえました。
戦争の悲しさを忘れないように、たくさんの人に読んでほしい作品です。
まとめ:「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
この記事では、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の紹介と感想をお伝えしました。
戦争という重いテーマですが、ラブストーリーと組み合わせ最後まで重くなり過ぎず読めました。
ですが、戦争や特攻隊員について知れる良作でもあります。
本作は、Amazonプライムやオーディブル、Kindle Unlimitedでも読むことができます。
ぜひ、感動系のラブストーリーを楽しみたい方は読んでみて下さい。
サービス | 特徴 |
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